肆・神様は旦那様【QK】

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「サブチャンネール！！」
私は元気いっぱいにコールをした。

「っと、言うことでQuizKnockの伊沢です。」
「河村です。」
「雑務担当のAです。」
「画面外の福良です。
今回は、なんと！Aさん初顔出しです。」

「うふふ、恥ずかしい。」
私は両頬を手で隠す。

「とうとう、お面脱いだね。」
「うん、ちょっと諸事情がありまして、
今回その報告も兼ねて急遽サブチャンネル撮ってます。」

「あー、僕のAさんがぁぁ。」
「河村、惚気ないで。」

「ウジウジしない！
もう、私恥ずかしくて爆発しそうなのに。」
「A男前〜。」
「伊沢くん茶化さないでー。えー、今回初顔出しです！」
パチパチパチとセルフ拍手をする。

「頑なにお面を取らなかったのに、今回はどうして？」
拓司が私に質問をする。

「えっとですね、今回ありがたいことにとある番組に出させてもらいまして...
あ、番組情報は後日お伝えしますね？
その際にちょっとした事情が絡みまして顔出しで出ることになります。
しかし、私としては初はテレビじゃなくて、
QKの皆さんが初じゃないと！っと思いまして、
今回急遽サブチャンネル撮ってます。」

私は上手く喋れているだろうか？
いつもよりダイレクトに当たるライトが眩しい。

「顔出ししてみてどうよ？」
拓司が私に質問をする。

「どうもなにも、恥ずかしいし、
なんだか期待値が高くなっていた所に、
この顔面を曝け出してなんだか申し訳ないかな。
普通の顔だし、年相応でガッカリした方もいたんじゃないかな？」

「年相応？？」
「ん？期待通りだと思うけど？」

河村くんと拓司がなに言ってんの？みたいな反応をする。

「…？童顔なの？私？」
「Aさん、世間一般的に童顔ですよ？
この前も年齢確認されてましたよね？コンビニで。」
福良くんが最近の私の恥を晒す。

「あ！ちょっと！だって、あれは深夜だったから店員さんも目霞んでただけだよ！」
必死に言い訳を考える。

「A、もうこれでみんなから溢れ出す童顔って言われないね。もう曝け出してるから。」
「だから、私は童顔のつもりじゃないよ！？年相応だよ！？」
「はい、Aさんが童顔だと思う人はコメント欄に書き込んどいてくださーい。」

公開後のコメント欄は童顔コメントで埋め尽くされていたのは言うまでもない。

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