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雑務担当のお姉さんと世界 ページ32

side ymmt

いつもの昼下がりのオフィス。
デスクワークをしていると、
マグカップの中身が空っぽな事に気付く。

コーヒー淹れようかな?
僕は空になったそれを持ちキッチンへ向かう。

電気が点いているので、先客がいる事が伺える。
Aさんかな?
今日のごはんは「ハヤシライス」だった。
僕とこうちゃんにおまけでオムレツを付けてくれたのは内緒の話で、
もしまだ片付けの途中ならお礼ついでに手伝おうと思い、キッチンへ入った。

「Aさん?」

想定していた流しにはAさんが居らず、
部屋を見渡すと、テーブルに突っ伏し目を閉じるAさんが居た。

「Aさん?」

「…ん?」
短い返事のみで、起きることはない。

もう一度流しを見ると、
洗い物は終わっており食器などを戻すだけのようだった。

Aさんを起こさないように、僕は片付けを始める。

「山本さん?」
ひょこっと、こうちゃんが顔を出す。

「しー、Aさん寝てる。」
「え?…あ、本当だ。珍しい。」

俺も手伝いますっと、
こうちゃんも一緒に片付けてくれる。


片付けが終わり、
本来の目的だったコーヒーを淹れる為にお湯を沸かす。

「…ん?んんー!!…はっ!寝ちゃった。」
ガバッと起き上がるAさん。

「あ、おはようございます。
Aさんもコーヒー飲みますか?」
「あれ?山本くんに、こうちゃん?
…もしかして、片付けてくれた?」
「はい。」
「わー!起こしてくれて良かったのに…
ごめんね、ありがとう!」
申し訳なさそうに、謝罪とお礼をするAさん。

「むしろ、いつも美味しいご飯の準備に後片付け、
1人でありがとうございます。」
こうちゃんがペコッと頭を下げる。

「そうそう、今日は特別にオムレツも作っていただきましたし…
これからは、片付け一緒にしますね。」
ご飯は作れないので、お願いしちゃいますけど、
っと笑いながらAさんにコーヒーを渡す。

「だ、大丈夫だよ。みんなのお手間を取らせる訳には…。」
これぐらいしか出来ないし…っと、
困った笑顔でこちらを伺うAさん。

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檸檬(プロフ) - あさこさん» コメントありがとうございます。なんとか完結できました!特に自己満が強い作品だったので皆さんに読んで頂けているか不安でしたが、そう言って頂きとても嬉しいです。亀更新ですが、これからも「神様は旦那様」をよろしくお願いします(*^^*) (2022年6月12日 22時) (レス) @page20 id: 172bcaf806 (このIDを非表示/違反報告)
あさこ(プロフ) - はじめまして、あさこと申します。いつも楽しみに読ませていただいています。「お姉さんとがくせい君」気になっていたので完結してくださり、ありがとうございます。これからも楽しみにしています。無理のない程度に続けていただけると嬉しいです。 (2022年6月11日 21時) (レス) @page27 id: cc644d22e4 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬(プロフ) - 立夏さん» コメントありがとうございます!「お姉さんと学生くん」…!全て自己満シリーズですが、中でも自己満のお話だったので、そう言って頂けると嬉しいです。ありがとうございます。 (2022年5月29日 17時) (レス) id: 172bcaf806 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬(プロフ) - ayuさん» コメントありがとうございます!嬉しいお言葉ありがとうございます。 (2022年5月29日 17時) (レス) id: 172bcaf806 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬(プロフ) - あうるさん» コメントありがとうございます!全部拾えるか分かりませんが、ぜひリクエストお待ちしております\(^o^)/ (2022年5月29日 17時) (レス) id: 172bcaf806 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:檸檬 | 作成日時:2022年5月1日 22時

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