肆・神様は旦那様【QK】

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side you

困った顔する河村くん。

こんな醜い部分を知っても私の事を好きと言ってくれる彼。

「卑怯なんかじゃないよ、ありがとう私を見つけてくれて。」

「僕にとって、Aさんは光だから。」

愛おしそうに私を見つめる河村くん。
私の中の抑えていた気持ちが溢れて口からこぼれる。


｢…好き、私、河村くんが好き。｣

言葉にしたら、どんどんとその感情が溢れ出していく。

ここから消えようと、全てを終わらそうと、
決めていたはずなのに…

もう、疲れて諦めたはずなのに、
どうして、私は貴方の事をこんなにも想っているのだろう。

｢Aさん、これから2人で足りない所は
補いないながら生きていきませんか？

僕、もうAさんが居なきゃ生きてけません。
利用するんじゃなく、支え合っていきましょう？多分、僕達は2人じゃないとダメなんです。｣

あと、時々伊沢とか福良とか。
渋々ですけど、っと笑いながら話す河村くん。

「私…河村くんと一緒に居たい、一緒に生きていいの？」

「もちろん、一緒に生きていきましょう。
Aさん、何度も言います。好きです、愛しています。月並みな台詞ですけど。」

「…これからも、こんな風にいっぱい
迷惑かけるかもしれない…それでもいい？」
「それは、僕もなので。
僕がダメになったら、また助けてくれますか？」
首を傾げる河村くん。

「もちろん…ねぇ、河村くん。」
「はい。」

認めてしまった感情にもう嘘はつけない。
優しく微笑む彼がもう…愛おしくてたまらないのだ。

「これからの人生、一緒にいてくれますか？」
「ふふ、今度はAさんのプロポーズですね。
はい、一緒にいましょう。もう、離しませんよ。」

先程まで全てに絶望していたのに、生きることに希望を見出し
180度感情が変わってしまった自分に呆れてため息がでる。

情緒不安定みたいっと笑えば、彼はみたいじゃなくてそうですよっと私の言葉を訂正した。

「今は少し休みましょう。そして、元気になったらQuizKnockを手伝ってくれませんか？きっと楽しいですよ。」
「迷惑じゃないかな？」
「伊沢は大喜びだと思いますよ。
少なくとも、僕は大喜びです。」

チュッと触れるだけの軽いキスにニコニコと笑う河村くん。
なんだか照れてしまい、下を向く。

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