肆・神様は旦那様【QK】

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｢…？なんだか、はちみつ？｣

不思議な味にビックリしている。
そんな、ウィスキーをチビチビと飲み進めれば…

｢ねぇーねぇー、拓哉くん？｣
｢ん？なに？｣

ニコニコっと酔っ払い、
座っている俺の上に跨る。

｢えへへー、なんでもなーい。｣
至近距離でAさんが笑ってるので、
チュッと軽くキスをする。

｢あ…わたしもー。｣
チューっと彼女は長めのキスをする。

あぁ、もう！！

本当に、可愛い。

これ！

この、Aさんが今日は見たかった！


いつもなら、絶対に恥ずかしいと言うはずだが、
今日はお酒でリミッターを外してる。

きっとこの姿は伊沢も知らない。

俺だけが知ってるA。
上がりっぱなしの口元に、グラスを近づける。

ギューッと抱きついてくるAの頭を撫でてやれば、
気持ちよさそうに頭を擦り付けてくる。

｢ふふ、私も酔っ払ってますが、
拓哉くんも酔っ払ってますね？｣
なんだか、悪い顔してるよ？っとニコニコと笑うA。

｢うん、お酒にもAにも酔ってる。｣
深めのキスを落とせば、色っぽい声が聞こえる。

｢んふふー、拓哉くんすきぃー。｣
｢俺も好き、愛してる。｣
｢ふふふふー、嬉しい。｣


夜は、可愛い甘えん坊のAを堪能した。


翌朝


｢……むっ。｣
｢Aさん、お布団から出てきて？｣
｢…恥ずかしい。｣
｢恥ずかしくない。可愛かったよ？｣
｢それが恥ずかしいんだってー！！｣

お酒には酔うが記憶は無くさないAさん。
朝にはお酒は抜け記憶だけが残り、
恥ずかしさで布団から出てこない。

｢毎回毎回、ウィスキーにやられる…。｣
｢けど、呑んじゃうんでしょ？｣
｢…だって、せっかく拓哉くんが用意してくれたから。
あれ、貰い物じゃないでしょ？｣
｢……気づいてたの？｣
｢まぁ、なんとなく？｣

どうやら、自分の手の上で転がしていたつもりだったが違ったようだ。
僕のいじわるは失敗していたらしい。

｢…すみません。いじわるして。｣
ここは素直に謝ろう。

｢え、あ！大丈夫だよ？
自分の体質が恨めしいだけだから。それに…｣
｢それに？｣
｢…酔って悪い顔してる拓哉くん見れるし…。｣
これって、私だけの特権でしょ？

恥ずかしいと、また布団に潜るAさん。

どうやら、宅飲みはwin-winの関係らしい。

｢Aさん。｣
｢…なに？｣

顔だけ不機嫌そうに出すAさんに、
可愛いっとキスをした。

雑務担当のお姉さんと神様の事実→←神様のいじわる（失敗）

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