37話 ページ38
私は2人に両脇から支えられ、何とか会場の外へ出る事が出来た。
風「私は状況の報告をしてきます」
降「あぁ。頼んだよ」
零が救急車に同乗してくれたけどほぼ何も話さずに病院に着いた。
検査を終え、病室に行くと零が待っていた。
看護師さんたちが出ていくとやっと零が口を開いた。
降「A、悪い」
聞いたこともないような、消え入りそうなか細い声だった。
『零、謝らないで…』
降「俺がおまえを守らなくちゃいけないのに、俺の不注意で、Aに大怪我を…」
『大丈夫だって!ただの骨折だから!そりゃ痛いし、重度の骨折だって言われたけどさ。治れば今まで通りの生活できるし、死んだわけじゃないんだから…だから泣かないでよ…』
降「Aはこんな時まで能天気だな笑」
私がいつもの調子で話すとやっと泣き止み笑ってくれた。
すると風見や瀬名くんたちが入ってきた。
風「Aさん、大丈夫ですか?」
『うん、大丈夫。』
降「何かあったのか」
風「それが…」
風見が話そうとすると小橋が、自分が言います、と言って話し始めた。
小「西崎さん、水島を含め計5人が…5人が命を落としました…。」
『…嘘…。』
降「報告ご苦労。みんな今日はゆっくり休め」
みんなが出て行った後、零はすごく悔しそうだった。
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Mal(プロフ) - ありがとうございます!すみません単純に打ち間違いです。ご指摘ありがとうございます! (2020年1月1日 9時) (レス) id: 760fe6071b (このIDを非表示/違反報告)
チロル - すごく面白いです。44、45話が抜けているのはなぜですか? (2020年1月1日 1時) (レス) id: b05fec9f98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Mal | 作成日時:2019年3月11日 20時