近づきたい、あなたに 。 【青】

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部屋を出て


警備員の人に


挨拶をしてから


事務所を出ようと


した時に


A！、と呼ぶ


声に止められた







『翔太、？』


翔太｢俺も一緒に帰ろうと思って！｣


『何言ってるの？笑
ダメでしょ？
まだ、明るいんだから』


翔太｢でも、Aに何かあったら｣


『何にもないから笑
それ以上に撮られたら
元も子もないでしょ？』


翔太｢そうかもだけど…｣


『ね？』







さっきとは打って変わって


5歳児を繰り出してくる


その光景がなんだか


おかしくて


頬が上がるのが分かる







翔太｢目黒はいいのに、？｣


『え？』


翔太｢だって、さっき誘われてたのに
すぐ断らなかったじゃん…｣







口を突き出して


そっぽ向く翔太







翔太｢なんで、俺はダメなの…？｣


『なんか勘違いしてない？』


翔太｢え？｣


『別に目黒くんのも
誘い受けるつもり無かったよ？』


翔太｢でも、断ってなかった…｣


『断る前に翔太来たじゃん笑
びっくりしすぎて直ぐに
反応できなかっただけだよ笑』


翔太｢なんだ、そんなこと？｣


『他に何があるのよ笑』


翔太｢目黒のこと好きになったんだと…｣


『もうそれいいって笑』







そう笑っていると


急に手を掴んできた


びっくりして


翔太の顔を見ると


真剣な顔をしていた







翔太｢Aのそばいるのは
俺だけでいいじゃん｣

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