近づきたい、あなたに 。 【青】

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走り回る


二人を


後から


静かに見守りながら


阿部さんと


歩いた







阿部「ほんと騒がしいよね笑」


『いえ笑』


阿部「…目黒さ、
本気だと思うんだよね
Aちゃんのこと」


『え？』


阿部「俺らはアイドルだけどさ
その前にAちゃんと同じ
人間でもあるから。
そこのところは
覚えておいて？」


『…そうだとしても、
答えられませんよ』


阿部「ふふっ、
そういうと思ってた」







生で見る


阿部さんの笑顔は


テレビで見るよりも


何倍も


あざとい







阿部「まぁ、それはともかく
俺とも仲良くしてよ！」


『仲良くしてよって笑』


阿部「さん付けなんてしなくていいからね！
それに、敬語もいらない！」


『え〜笑』


阿部「俺年下なのに
タメで話しちゃってるし笑」


『じゃあ、阿部くんで！』


阿部「はーい！」







そんな会話をして


微笑みあっていると


いつの間にか


目黒さんと


ラウールさんが


戻ってきていた








目黒「なんか、二人の
空気が甘い」


ラウール「阿部ちゃん
また、抜け駆けだ！」


阿部「そんなんじゃないですー！」


ラウール「Aさん、Aさん！
僕のことも、さん付け
しなくていいからね！
タメでいいから！」


目黒「俺も、さん付けしなくていいよ？
俺もタメがいい」







マシンガンのように


話してくる


彼らを


見てると


なんだか


楽しかった







『じゃあ、
ラウくんに、目黒くんだね！』


ラウール「わーい！」


目黒「うん」







家に送ってくれるまで


たくさん話して


最初よりも


仲良くなった







その後も


目黒くんは


ずっと私の隣で


話していて


この瞬間だけは


翔太のことを


忘れることが出来た

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