上手な上手な誘い方 (ページ11)

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１１.Ｆside ページ11

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「ねーえー、藤ヶ谷～のんでる～？」

店に来てから１時間以上は経った。

北山はもう既に出来上がってて、飲むペースの遅い俺に催促してくる。

「おれさ～ほんっとに嬉しかったんだよぉ…サプライズー。
しかもあれー、藤ヶ谷が考えてくれたんだろぉ…？」

「そうだよ？北山の為に考えたの。
喜んでくれてよかったよー。」

酔ってて呂律回ってないけど、そう言ってくれるとやっぱ嬉しいー！

俺も成功したときは、ほんっとに嬉しかったもんな～。

って…今日はキングになるって決めて来たんだからそういう雰囲気出してかなきゃ…！！

なんて思ってたら、

「かっこい～やっぱ藤ヶ谷はキングだねぇ。

…おれ…キスマイでよかったぁ、ほんとにこんなしあせな誕生日でさぁ、ありがとなー。

藤ヶ谷すき～っ、ふふふ。」

…その言葉を発さられた瞬間、俺は…、

「ねぇ…俺も好きっ、北山、好きだよ。
いい加減俺のことだけ見てよ…っ。」

ーーーーちゅっ、…。

北山の顎を持ち上げて、触れるだけのキス。

自分でも気づかないうちに、北山への想いを告げて、しまいにはキスまでしてしまった。

北山が酒に酔ってるからか、俺が北山に酔ってるからか…そんなの分かんないけど、やってしまった…。

あぁ、どうしよう。

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