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story 92 ページ44
廉との時間はかげかえのないもので、私の全てだった。
A『なんで…なんでなの…』
ただ涙が止まらなかった。
廉と離れることになる事実。
親が離婚するということ。
全てが苦しかった。
携帯を見ると変わらず廉からの大量の連絡と
きっと廉から事を聞いたであろう
紫耀くんからの連絡。
〖紫耀:廉が探してた。いまどこにいるの？〗
〖紫耀:廉が待ってるから。〗
〖廉:俺は何があってもAだけやから。頼む。帰ってきて。〗
廉…。紫耀くん…。
ただただ、涙が溢れた。
ピコンッ
〖廉:俺は変わらない。絶対に。Aだけを愛してる。〗
廉…。
廉に…会いたい…っ。
家の方に向かって走った。
そして家の前には、会いたくて会いたくて
離れたくなくて、私の大好きな人。
廉『…！！…Aっ！！！！』
名前を呼んで強く強く抱きしめられた。
A『廉っ…いや…だよっ…離れたくない…っ…』
廉『俺だって…嫌…。離したくない…っ…』
廉の声が震えてた。
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作者名：愛結綾 | 作成日時：2018年10月4日 9時
