好きだと素直に言えたなら Ⅱ《Ren.N》 (ページ33)

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story 81 ページ33

やっと…やっと見つけた…
ここだ。ここがこの写真の場所…

A『ｯｸｯ…頭いた…』

ここで何があったんだろう…
この丘…お花畑…廉くんと私…

A『廉くん…』

部屋のアルバムにあった、どの写真よりも
笑顔で笑ってるこの写真。
後ろには廉7歳、A6歳と書いてた。

A『ｯｸｯ…なんで…なんで思い出せないの…』

廉くんとの何かを思い出そうとすると頭が痛む。
それだけ失っちゃいけない記憶だった気がする。

A『廉くん…廉くん…』

“泣くな…場所は別々やけど、毎日会えるやろ？”
“毎日行くから。Aに会いに。”

A『ｯ…？！』

一瞬蘇った記憶の欠片。

“それどうゆう意味での好きやねん。”

好き…？
廉くん…を…好き…？

“なぁ、A。” “なぁに？”

A『ｯｸｯ…いたっ…いたいっ…』

頭が痛む。その先を思い出したい。
なに…その先に何があったの。

“俺が…大きくなったら…Aを…にしたる”

大切なところが思い出せない…
なんて言ったの…？
この日、廉くんは私に…なんて…

“A！！A！！！”

A『え…』

廉『Aっ！！！！！！』

そこには学校に居るはずの廉くんがいた。