好きだと素直に言えたなら Ⅱ《Ren.N》 (ページ21)

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story 69 ページ21

突然平野先輩に抱きしめられて告白された。
でも私の答えは決まってる。私は。

A『…ごめんなさい。』

紫『…廉じゃなきゃだめなの…？』

A『はい…。』

紫『廉のどこがそんなにいいの。』

A『全部です。私幼稚園の時にここに引っ越してきたんです。』

紫『廉から聞いた。』

A『廉が居てくれたから今の私がいるんです。ずっとずっと守ってくれて、ずっとずっと一緒に居てくれた。』

紫『……』

A『廉が小学生になるとき私に約束してくれたことがあるんです。そして私は今でもその約束を信じ続けてます。』

紫『約束…』

A『もうずっと廉に恋をしてきて…廉が私のすべてなんです。ずっと離れたくない。一緒に居たいって心から思える人なんです。だから…』

紫『もう、俺の入る隙ないやん。』

A『ごめんなさい…。』

紫『…悔しいけど。その2人の関係を俺には壊されへん。よかったな…廉！』

平野先輩が廉のことを私の方ではなく
別の方を向いて言うから、私も見た。

A『えっ…廉…』

廉『ﾊｧﾊｧ…A…』

紫『完全に負けた。』

廉『ﾊｧﾊｧ…俺の勝ち。負ける気ないって言ったやろ…ﾊｧﾊｧ』

紫『その割には焦って来たくせに(笑)』

どうゆうこと…？