時・5 ページ7
記入してもらった用紙には『 藤川 亮輔 』
でも、おそらく… これは偽名。
確か、『 亮輔 』は 弟さんのお名前だったと思う。
単純と言えば単純。これで誤魔化そうと思っているんだ。
裏を返せば、買う気はないってこと。
きっと 暇つぶしか気晴らしに来たんだと思う。
でも、私はさっきからドキドキして 心臓が口から出そう。
「大丈夫ですか?」
「ええ、落ち着きがなくて 申し訳ございません、では 試乗車へとご案内します」
ん?試乗… 車…
… ヤバ…
再び 冷や汗が…
鍵を持つ手が震える…
心の中で叫んでる私がいる。
― 試乗なんていったら 密室で二人きりじゃない!! ―
― ヤバい――!! ―
脳内ジタバタ!!
「うー、うー… どうしよう――… 」
「… かっけぇ… 」
え?
「やっぱ、いいかも… 」
「ドキドキしてきた」
いや、私こそ ドキドキしてますって、別の意味で。
でも、冷静を装い、太輔… もとい、藤川様の横に行った。
ピッ。
「どうぞ」
「はい!!」
なんて 良い声のお返事、素敵。
藤川様が運転席へと乗り込んだ。
私は 助手席。
バタン。
バタン。
「それでは、エンジンをかけてもらっていいですか?」
「はーい」
藤川様がエンジンをかけた。
本当に嬉しいのか ウキウキ、キョロキョロ。
緊張MAXながらも一通り、各操作方法を説明。
「それでは、公道に出るので 藤川様仕様にしましょう」
「リラックスして ハンドルを握ってください」
藤川様がハンドルを握るとシステムが反応。
自動的にミラー等が微調整された。
「すげ、… 」
やっぱり…
この声は 太輔だよ…
は〜… 好きだなぁ…
「あの」
ん… ?
「は、はい、な… なんでしょう?」
?
「俺、もしかして 臭い?」
…
… へ?
えぇ!??
臭い!?臭いって!??
「いや… めちゃくちゃドアにしがみついてるから」
「え!?はっ!!」
言われてみれば ドアにピッタリくっついてる!!
あまりの緊張で変な行動になってる!!
「いえ!全然!大変 失礼いたしました!」
「なら 良かった、あ、でも知らない男だから そうもなるかも、すみません」
知らない男じゃない…
…
知ってます…
でも、口が裂けても言ってはいけないこと。
ファンだなんて言ったら気持ち悪いもんね。
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もえぴっぴ。 - こんばんは。是非とも続き読みたいのでパスワード知りたいです!お願いします。 (2022年11月1日 20時) (レス) id: 066065d151 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - みいまる先生さん» みいまる先生さん、こんばんは(*^▽^*) 亀猫と申します。メッセージ欄の方へお返事してありますので確認をよろしくお願いします。メッセージありがとうございました。 (2022年10月11日 23時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
みいまる先生(プロフ) - こんにちは。 初めて主様の作品を読ませていただきました!ぜひ続編も読みたいのでパスワード2を教えてください🙇♀️ (2022年10月11日 13時) (レス) @page50 id: b1e991385d (このIDを非表示/違反報告)
琉衣(プロフ) - コンニチハ!先程メッセージ欄見ました! (2021年12月18日 15時) (レス) id: d7ec384554 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - 琉衣さん» 琉衣さん、こんにちは。あの、メッセージ欄って見たり書いたりできますか?コメ欄では発行してないの〜! (2021年12月18日 15時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亀猫 | 作成日時:2019年1月19日 22時