時・36 ページ38
大好きだった…
高校生の時に 初めて太輔を見た時から大好きだった。
即ファンクラブに入り 追っかけに近いくらいコンサートに行った。
でも、夏の終わり… 追っかけができなくなる出来事が 我が家に起きた。
父が…
大好きだった父が交通事故により この世を去ってしまった。
事業していた父… 当然 会社経営は成り立たなくなり倒産。
多額の負債を抱えたが、自宅と会社を売却、何とか返済した。
でも 家計は逼迫…
当然、太輔たちを応援することもできなくなった…
グッズをすべて売り、最後のコンサートは… すごく泣いたのを覚えている。
でも、あの時より ずっとずっと悲しくて辛い。
大好きだった声が…
― 『 もう… 声 かけないで… 迷惑だから 』 ―
何度もリピートされる…
「バカな願いを抱くから… 」
「うっ… っく… ひ… っく… 」
少しでも好きになってくれたらって…
側にいられたらって…
彼女と別れてくれるかもって…
最低なことを思ったから…
「バチが当たったんだ… 」
「人のモノを取ろうと… したから… 」
父がよく言ってた…
― 『 いいか?お前たち、人のモノは絶対に取ってはいけないよ 』 ―
― 『 なぜならば お前たちも取られたりしたら嫌だろ?だから 自分が嫌だと思ったことは、人にはしてはいけないんだよ 』 ―
彼女ことは週刊誌の内容しか知らない。
でも、太輔が否定も肯定もしないってことは 事実。
とても大切に彼女を想ってるんだと思う。
「太輔が… 怒るの当然… っく、だよ… 」
きっと 見透かされていたんだ…
邪な感情を抱いていたから…
「も… ぅ… バカ… っく、… っく… 」
毛布を頭から被り、ずっと泣いていた。
涙は未だ枯れることはない…
想えば想うほど 溢れてくる涙。
会社までサボり、さらに迷惑をかけていた。
どれくらい経っただろうか…
ふと 頬に感じる温かさ…
「… ごめん… 」
…
誰… ?
「ごめん… A… 」
…
また 都合の良い夢…
泣き過ぎの開かない目でぼ〜っと見つめた…
初めて見る泣きそうな顔…
何度も何度も 謝ってる…
温かい手に 涙が溢れる…
「泣かせて… ごめん… 」
夢うつつ…
そっと その手を握った。
すると 夢なのに しっかりと握り返してくれた。
570人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もえぴっぴ。 - こんばんは。是非とも続き読みたいのでパスワード知りたいです!お願いします。 (2022年11月1日 20時) (レス) id: 066065d151 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - みいまる先生さん» みいまる先生さん、こんばんは(*^▽^*) 亀猫と申します。メッセージ欄の方へお返事してありますので確認をよろしくお願いします。メッセージありがとうございました。 (2022年10月11日 23時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
みいまる先生(プロフ) - こんにちは。 初めて主様の作品を読ませていただきました!ぜひ続編も読みたいのでパスワード2を教えてください🙇♀️ (2022年10月11日 13時) (レス) @page50 id: b1e991385d (このIDを非表示/違反報告)
琉衣(プロフ) - コンニチハ!先程メッセージ欄見ました! (2021年12月18日 15時) (レス) id: d7ec384554 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - 琉衣さん» 琉衣さん、こんにちは。あの、メッセージ欄って見たり書いたりできますか?コメ欄では発行してないの〜! (2021年12月18日 15時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:亀猫 | 作成日時:2019年1月19日 22時