時・18 ページ20
◆ 太輔・side ◆
グイグイ…
グイグイ…
「わかった… わかった… ベル、起きるって… 」
…
…
グイグイ…
「ワンワンワン!!」
「だぁ!!わかった!!」
バフッ…
「ね、眠い… ふぁぁ〜… 」
でも、しっぽフリフリの可愛い奴が待ってる。
半分眠りつつも着替え。
「あの公園?」
「ワン!!」
吉田さんに教えてもらった公園は 本当に緑豊かで静かな公園。
出勤や登校時間も過ぎてる為、散歩している人は まばらだった。
昨日より 少し早い時間…
「会えるか わからないけど… 」
少し緊張しつつも ベルと共に公園へ向かった。
一通り散歩をし、ベンチに腰掛けた。
「あのマンションかな?それとも あのアパートかな?」
「まさか… あれでは、ないよな?」
目の前ボロボロに近いコンクリートのアパート…
一体 何十年経っているんだ?ってくらいの建物。
いくら何でも、女子が住む物件ではない。違う、違う…
「大家さん、じゃあ 行ってきます!!」
!!
ま、マジか…
年季の入った鉄のドアから出てきたのは 吉田さん。
大家さんらしき人に手を振り、こっちに元気よく歩いてきた。
そして 目が合う 俺たち。
吉田さんは ぽかん。
「や、やぁ… おはよ」
あ、バカ、なんて間抜けな挨拶!!
バタン!!
「… へ… ?」
…
なぜか 出てきたのに また引っ込んでしまった…
かと思ったら 勢いよくドアが開いた。
バタバタバタッ…
物凄い勢いで走ってくるかも…
「お、おはよーございます!!」
「おはよ」
髪を振り乱し 俺の前に来た。
そして いきなり茶色の手提げ袋を 俺に差し出した。
「何?」
「こんなものしか その、御礼ができないのですが… 良ければ、どうぞ!」
それを受け取り、覗くと オレンジの紙袋が見えた。
何が入ってるかわからないが 重かった。
「こんなにいいの?」
「はい!!お口に合えばいいんですけど!」
照れて にっこり笑った彼女。
何でかな… ?
普通 受け取らないのに…
素直に受け取ってる俺がいる。
それも 嬉しいと心が思ってる…
「では、私、行きます!」
「うん、行ってらっしゃい」
少し重たい紙袋…
お菓子だとは 思っていた。
でも、種類が半端なかった。
渉でさえ 驚くほどの美味しさだった。
570人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
もえぴっぴ。 - こんばんは。是非とも続き読みたいのでパスワード知りたいです!お願いします。 (2022年11月1日 20時) (レス) id: 066065d151 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - みいまる先生さん» みいまる先生さん、こんばんは(*^▽^*) 亀猫と申します。メッセージ欄の方へお返事してありますので確認をよろしくお願いします。メッセージありがとうございました。 (2022年10月11日 23時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
みいまる先生(プロフ) - こんにちは。 初めて主様の作品を読ませていただきました!ぜひ続編も読みたいのでパスワード2を教えてください🙇♀️ (2022年10月11日 13時) (レス) @page50 id: b1e991385d (このIDを非表示/違反報告)
琉衣(プロフ) - コンニチハ!先程メッセージ欄見ました! (2021年12月18日 15時) (レス) id: d7ec384554 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - 琉衣さん» 琉衣さん、こんにちは。あの、メッセージ欄って見たり書いたりできますか?コメ欄では発行してないの〜! (2021年12月18日 15時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:亀猫 | 作成日時:2019年1月19日 22時