時・14 ページ16
◆ 太輔・side ◆
ぴたっ。
…
…
「俺… 何してんの… 」
自分から 声をかけるなんて…
バレたら どうするんだよ…
ただただ自己嫌悪。
「でも… また 喜んでくれたな」
― 『 これも大切にします!!』 ―
「これもって… 飲まないつもりか?飲めよな」
自己嫌悪に陥るつつも 嬉しく感じた。
なぜ こんなことをするのかよくわからなかったが 気分よく眠りにつくことができた。
翌日、7時に起床。大あくびをしながら 着替え。
「ワン!ワン!!」
「はいはい、わかってまーす」
嬉しそうに俺の周りを駆け回る愛犬ベル。
俺の最愛の恋人。
「お前だけだよ〜、俺をこんなに待っててくれるのは」
「… つか、結局 昨日も来なかったよな、アイツ」
新しいマンションになって セキュリティーも万全なのに 一度も来たことのない彼女。
ドラマが決まったと聞いてたし、忙しくて来れないのは 無理ないと思うけど…
「… 既読すらしてないな… 」
LINEもそうだが、本当に ここ何ヵ月 彼女に会ってない。
お互い同業者だから 忙しいのは百も承知。
だから あまり束縛をしないで 付き合っていた。
「やっぱ… 怒ってたのかな… 」
最後に会った日… 彼女がぽつりと言った。
― 『 いいよね、太輔は 一人じゃないし… 』 ―
最初は 何のことか わからなかった。
でも、ある日 彼女の仕事が激減してることを人づてから聞いた。
俺は 一人じゃない…
苦楽を共にする 仲間がいる。たぶん 彼女が言いたいのはそういうこと…
あの言葉に 俺は 何も言えなくなった。
それからというもの 何の音沙汰もない。
いつからなんだろか… こんなに遠慮するようになってしまったのは…
好きだという感情はある、でも…
…
「ふぅ… … ま、いっか、散歩行こう、ベル」
「ワン!!」
引っ越してきてから ベルの散歩コースを毎日変え模索していた。
なるべく 人と接しない通り、静かな道を探していた。
ふと 細い小道があるのに気づく…
「あ、ベル、こっちにも小道があるぞ… え?」
バタバタバタッ…
「やば!!完全に遅刻しちゃう!!」
ドン!!
!!!?
…
二度あることは 三度ある…
まさか また こんな偶然があるなんて…
時の運命。
40億分の1の秒針がドクン… と音を立て 進みだした。
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もえぴっぴ。 - こんばんは。是非とも続き読みたいのでパスワード知りたいです!お願いします。 (2022年11月1日 20時) (レス) id: 066065d151 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - みいまる先生さん» みいまる先生さん、こんばんは(*^▽^*) 亀猫と申します。メッセージ欄の方へお返事してありますので確認をよろしくお願いします。メッセージありがとうございました。 (2022年10月11日 23時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
みいまる先生(プロフ) - こんにちは。 初めて主様の作品を読ませていただきました!ぜひ続編も読みたいのでパスワード2を教えてください🙇♀️ (2022年10月11日 13時) (レス) @page50 id: b1e991385d (このIDを非表示/違反報告)
琉衣(プロフ) - コンニチハ!先程メッセージ欄見ました! (2021年12月18日 15時) (レス) id: d7ec384554 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - 琉衣さん» 琉衣さん、こんにちは。あの、メッセージ欄って見たり書いたりできますか?コメ欄では発行してないの〜! (2021年12月18日 15時) (レス) id: d73310e050 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亀猫 | 作成日時:2019年1月19日 22時