【akgmクラフト】幸せにするから一緒に暮らそう１０ (ページ7)

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「え、それ本気？！」

休憩中に響いたリーダーの声。

あんな焦る声初めて聞いたけど………

どうしたんだろう……

そう思っていると、慌ててあたしたちの所に来た。

あ「ど、どうしたんですか？」

「じ、実は、主役だった子がインフルにかかったらしくて、役が足らない状況で……！」

あ「え、役が足らない？！」

あと3日後には本番なのに……！

ど、どうしよう…………

「他の役が変わるのも難しいし、ここはもう空いてる人が代理でやってもらうしかないね」

桜田さんの提案に、皆暗い顔で頷く。

……………でも、空いてる人って言ったら………

「麻美、あんたしかいない。頼んだよ」

あ「なっ………リーダー！あたし役者出来ないって！」

がっしりと肩を掴まれて言われたけど、無理なもんは無理！

しかもお姫様とか、あたしが1番似合わない役だよ…！

慌てて否定していると、頭に重い感覚。

ゆっくりと顔をあげれば、桜田さんがあたしの頭に手を置いていた。

あ「な………」

「お前しかいない、今までの練習を無駄にしたくないんだ

頼む、麻美」

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………………あたしはほんっと単純な人間だと思う。

あの後桜田さんに頼まれて直ぐに首を縦に振ったのを今更後悔している。

でもあの話し方はだめじゃない？

下呼びでお願いって………

あ「……まぁ、こんなグダグダしてらんないよね。

やるべき事はきちんとやらないと」

決めた以上、最っ高の演技を見せてやる。

あたしは台本を手に持って、ステージに上がった。

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