何でも屋と奇術師Ⅲ (ページ42)

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106話ページ42

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ゲーム開始早々、ボールを手にしたゴレイヌがレイザーの念獣を１体、２体、３体、と順調にアウトにしていく

貴『(こんなに簡単なわけ...

わざと？)』

ゴレイヌの放った球が４体目の念獣をとらえたとき、それは確信へと変わった

ﾚｲｻﾞｰ「準備オーケー。」

短くレイザーが告げ、ゴレイヌがそれに反応する

ｺﾞﾚ「あ？」

ﾚｲｻﾞｰ「お前達を倒す準備が整った、そう言ったんだよ。」

ｺﾞﾚ「なにいってやがる...」

そのままゴレイヌがレイザー目掛けてボールを放った...が

単純な起動を描いたボールは意図も容易く止められてしまった

ｺﾞﾚ「なっ！！片手で...」

今度はボールを手にしたレイザーの番だった

ﾚｲｻﾞｰ「行くぞ...」

レイザーが放ったボールは一直線にゴレイヌへ向かっていった

しかし、ゴレイヌのそれと違うのは、ボールのスピードと威力だった

貴『(速っ！！)』

そのままゴレイヌに直撃した

貴『！！？』

その瞬間、ゴレイヌがオーラに包まれた

そして次の瞬間、そこにはゴレイヌではなく、白いゴリラの念獣がいた

貴『(ああ、なるほど。念獣はただの操り人形じゃなくて、人と位置交換が出来るんだ...)』

白いゴリラと場所が入れ替わり、外野へ移動しているゴレイヌを見て確信した

ﾚｲｻﾞｰ「ナイスリバウンド。」

白いゴリラに当たった球は跳ね返り再びレイザーの手へ

貴『(また来る...今度は誰？)』

想像以上の破壊力に、冷や汗がつたう

再び、レイザーからボールが放たれる

貴『(はっや！！)』

次から次へと念獣同士、外野内野入り乱れながら高速パスが続く

貴『(うわ、怖！！)』

ボールを目で追いつついつボールが来ても良いように体制を整える、と

貴『！！』

ｷﾙｱ「ツェズゲラ！！」

ｺﾞﾝ「うしろ！！」

ボールを追いきれていなかったツェズゲラが狙われた

ﾂｪ「！！」

とっさにオーラを背中に集めるも、直撃したボールの威力は凄まじかった

ﾂｪ「っ！！」

ボールが直撃し、無傷ではすまなかったのか、腹部を押さえ込むツェズゲラ

ﾚｲｻﾞｰ「"うしろ！！"の声に反応し、咄嗟に背中にオーラを集めて致命傷を防いだか...

だが折れた骨が内臓を傷つけてるかもしれん、誰か手当てしてやれ。」

死刑囚たちへレイザーが指示を出す、が

ﾂｪ「オレに構うな！触るな！！」

貴『！あ、私治せるよ！』

ツェズゲラのもとへ向かおうと外野へ行こうとしたとき

０「お待ちください！」