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結局、家族にも周りの友人も相談できず、嫌がらせは続いていて時間だけが経ってしまっていた

ある日、いつものように教室に入ると会話が止まり
佐久間を見てヒソヒソとし始めた
席について授業の準備をしていると佐久間の後ろにいるクラスメイトが小さな声で噂話をしていた

「佐久間ってテストの答え先生に流してもらってるらしいよ」
「しかも、自分売ってるんでしょ」
「お金の受け渡しもあるらしいよ」

佐久間は思わず振り向いたが、会話は終わっていて詳しくは分からなかった
ここでもまた、佐久間は何も言わなかった
それ故に噂だけがどんどん広がってしまった

事件は次の日に起こった
佐久間が教室に入るとクラスメイトは佐久間を見て嘲笑った
教室の黒板には写真が貼られていて、その写真は佐久間が先生と話しているものだった
そしてチョークで決定的瞬間と書かれていた

そこで昨日話していた内容を思い出した
この写真をでっち上げるためにあの噂を流したのか

何も言わずに写真を剥がし、黒板を消して席に戻った

今まで仲良くしていた友人は一切佐久間を見ずに固まって話している
この時点で佐久間は孤立してしまった

あの写真は日直の仕事で先生と話していただけ
その事実を佐久間は言えなかった

気にしなければいい、気にしなければ

それだけをひたすら考えて1日を過ごした
しばらく孤立した時期が続いたが転校生がやってきて
一人の日々は終わり佐久間は転校生と過ごした

未だに佐久間への嫌がらせは続いており
佐久間はこの事を言わなかったが、転校生は気づいていた

ある日突然、嫌がらせが終わった


嫌がらせが終わり、佐久間は転校生と更に仲良くなっていた

数ヶ月経ち佐久間が嫌がらせの事を忘れかけていた頃
転校生は学校に来なくなった

理由は分からない
自分が何かをしてしまったのではないだろうか
そう佐久間は考えたが数日後、転校生について担任が話したことに驚きを隠せなかった

.→←笑い振舞う桃の雪



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作者名:coolk | 作成日時:2020年3月13日 19時

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