Iris【柿原徹也】

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柿原「で、明日は何すんの？」

貴方「え？特に何も予定は無いですが…？」

柿原「お前まだ24だろ〜？彼氏とデートとかないのかよ」

貴方「彼氏なんて今まで出来たことありません〜」









彼氏なんて夢のまた夢の話だし別にそこまで恋愛に興味ないもん〜
もちろん好きになった事はあったけど…思い出すのも嫌だ。









柿原「へー、意外とモテそうなのに」

貴方「意外とってなんですか。まあモテてましたよ」

柿原「お、やっぱり？」

貴方「女子からね」

柿原「女子からかい笑」








今は髪を伸ばして女の子らしいけど学生の頃はずっとショートカットだったからね〜
すんごいモテたよ女の子から。









貴方「バレンタインチョコは最高で20個貰いましたね」

柿原「それは普通にすげーわ笑」









まあ女子にモテた所でって話よ…
かといって別に男子からモテたかった訳でもないけどさ〜









柿原「でも好きな奴くらいはいただろ？」

貴方「…そうですね。1人だけ」

柿原「やっぱAも人並みに恋はするのか〜」

貴方「振られて終わりましたけどね」









女っ気のない私が唯一好きになった人。





『お前って姫野の事好きなの？』

『なわけねーだろ！あんな男みたいなやつ！』





あー、嫌なこと思い出した。
社長のせいだ、もっと高い寿司頼んでやろ。









柿原「でももったいねーなそいつ」

貴方「はい？」

柿原「A振るなんて今頃後悔でもしてんじゃない？」

貴方「は〜？そんな訳ないじゃないですか。私みたいな男っぽい奴！」









ま、別に今更いいんだけどね〜
あの時あいつが言った言葉は間違いじゃないし。









柿原「そうか？」

貴方「え？」

柿原「お前結構女だぞ？髪も爪もいつも綺麗だから毎日ちゃんとケアしてんだろ？男はそんな事しないし」

貴方「！」

柿原「つーかお前のどこが男なんだよ笑 俺には普通の可愛い女の子にしか見えないよ」









くしゃっと笑って言う社長を見た瞬間心臓が大きく揺れた

可愛い…可愛い…可愛い！？
はあ！？私が？目腐ってんじゃないの！？


突然の事に理解が追いつかず、けど恥ずかしさはありそれを悟られぬように下を向いた









貴方「…大トロ下さい」

柿原「まだ食うんか笑」








可愛いなんて…初めて言われた







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