Iris【柿原徹也】

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社長に言われた通り二度寝はせずに昨日練習したメイクを実践して現場へ向かった




貴方「おはようございます！」

西山「おはよ〜、え、なになになんでメイクなんかしちゃってんの！？」

貴方「社長にいい加減メイクくらいしろって言われて〜」

西山「なるほどね笑」




欠伸をしながら荷物を置いて台本だけ持って席に座ると楽屋のドアが開いて江口さん達が入ってきた




江口「おはようごさまいま〜す、お！今日はメイクしてんだ笑」

貴方「ちゃんと起きれたので！」

江口「いい感じじゃーん」

良平「やっとそういうのに興味持ち始めたか〜？笑」

貴方「興味はないですけど社長にやれって言われて仕方なく！」

花江「でもいいじゃん可愛いよ」

貴方「可愛い！？本当ですか！？！？」

花江「うん笑」




やった〜！！可愛いって言われると頑張って勉強したかいがあるしモチベーションにもなる！
…社長も可愛いって思ってくれるかな。


社長の事を考えていたらそうだ！とある事を思いついて良平さんに近寄ってコソッと話しかけた




貴方「良平さん良平さん」

良平「どした笑」

貴方「あの〜………社長ってどんな服装の女性が好きとか知ってますか？」

良平「カッキー？さあな〜…そういう話全然しないし」

貴方「そうですか…」




仲のいい良平さんなら知ってるかなって思ったんだけど…
せっかく2人きりでお出かけできるんだしどうせなら社長が好きな服装で行きたいなって思ったのに




良平「なんで急に？まさか好きになっちゃった？笑なーんて…」




恐らく冗談で聞いたんだろうけどみるみるうちに顔が赤くなる私にその場にいた全員が飛び起きた




江口「はあ！？嘘でしょ！？いつから！？」

貴方「ちっ、ちが…っ」

西山「まじで！？まじで徹也さんが好きなの！？」

貴方「だ、だから…！」

花江「なんでもっと早く言わないの！」

貴方「もう〜〜〜〜！！うるさい〜〜〜！！！」




一気に詰め寄られて耐えきれず叫ぶと皆ようやく落ち着きを取り戻した




良平「まじで好きなの？」

貴方「…」




代表で聞いてくる良平さんに数秒黙ったあと小さく頷いた
その瞬間何故か湧き上がる歓声に恥ずかしさが隠しきれなかった





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