Iris【柿原徹也】

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なんとか仕上がってお皿に盛り付けた料理をテーブルに運んだ
上手にできた〜！なんて結局ほとんど社長にやらせてしまったけど。







貴方「いただきます！…美味しい〜！社長！すっごく美味しいですよ！」

柿原「悪くないな」







凄いな〜あんな短時間でチャチャッと出来ちゃうなんて
私もこれから一人暮らしなんだし料理出来るようにしないとなー。
というか雑用するって言ったのに何も出来てない…







貴方「料理はまだだけど…掃除とかは出来るんで何でも言ってください！」

柿原「んじゃ後で洗濯でも頼もうかな」

貴方「はい！」







家賃まで負担して貰ってるんだからできる限り尽くさなきゃ！
迷惑かけてばっかりは居られない。







柿原「そーいや監督に褒められてたじゃん」

貴方「なんとかいい印象与えられましたよ！」

柿原「良かったな、俺も鼻が高いよ」

貴方「もっともっと頑張って会社に貢献します！」

柿原「期待してるわ笑」








私が売れれば必然と会社のイメージもupするだろう
それが私に出来る1番の恩返しだもん。頑張らなくちゃ







柿原「で、何して欲しいの？」

貴方「え？」

柿原「爪痕残せたら1つだけ何でもお願い聞いてやるって言っただろ？」

貴方「いいですよ！こうして部屋まで用意してもらったんですから！」

柿原「それとこれとは別だろ？」

貴方「でも…」

柿原「いいから。ほら言ってみ？」








社長はどうしてここまでしてくれるんだろう…
迷惑かけてばっかりなのに見捨てず私を信じて売れるための道をくれる
お願いか…どうしよう何も考えてなかったな

その時社長に言われた事を思い出した


" 1日デートでもいいぞ？ "







貴方「デッ…じゃなくて…」

柿原「？」

貴方「水族館連れてってください」

柿原「水族館？」

貴方「最近行きたいな〜って思ってたんです！」







嘘だ。デートっていったら水族館かな？とか思って咄嗟に言っただけだ。
でもデートしたいって事バレたらマズイからただのお出かけで通さなきゃ







柿原「わかった、じゃあ次休みが合った時連れてってやるよ」

貴方「ありがとうございます！」








嬉しい…デートなんて初めてだ。
社長にとってはデートなんかじゃないだろうけど…笑







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