Iris【柿原徹也】

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ちょっとドキドキしながら社長の部屋に入るといつも社長から漂ってくる色気のある香りが鼻をかすめた







貴方「お、お邪魔します…！」

柿原「なんで緊張してんだよ笑」

貴方「そりゃしますよ！男の人の部屋に上がるなんて初めてだし…！」

柿原「まじ？ほんと男に耐性ないんだな」







耐性無くはないんだけどね…
普通に話せるし。というか学生の頃はよく男子に混じってサッカーとかしてたし
そういうことじゃなくて…好きな人の部屋だから緊張しちゃうんだと思う。








貴方「それで私は何を作れば？」

柿原「何作れんの？」

貴方「目玉焼きとか？？」

柿原「朝飯かよ笑」

貴方「じゃあ何が食べたいんですか！」

柿原「Aって料理できんの？」

貴方「できませんよ？」

柿原「だと思ったわ…笑」








料理なんて習ってこなかったし。
目玉焼きは得意だよ！小腹が空いた時目玉焼き作ってご飯の上に乗せて食べてたから！
思い出したらお腹空いてきた〜！








柿原「じゃあ俺が作るからお前は隣で手伝え笑」

貴方「はーい！」








手際よく作業を始める社長を隣で見守った
社長って料理までできるんだ
料理男子ってなんかかっこいい！








貴方「すごい…料理得意なんですね！」

柿原「筋トレ好きだからな。ヘルシーなもん作ってたら必然と出来るようになってた」

貴方「へ〜」

柿原「これ適当に塩入れて混ぜといて」

貴方「は〜い」








言われた通り少しだけ塩を入れてスプーンで混ぜ合わせた







貴方「どうでしょうか！」







社長に見せるとスプーンを持っていた手ごと掴まれパクッと口にした
突然の事に驚いて目を見開かせると距離が近くて顔が熱くなっていくのがわかった








柿原「うま」

貴方「っ…」

柿原「塩加減も丁度いいじゃん」

貴方「そ、そうですか！なら良かったです！」







やばい。鼓動が速い…
社長はきっとこんな事どうって事ないんだろうな
むしろ私のこと意識してないからこんなにナチュラルにやっちゃうんだ。







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