Iris【柿原徹也】

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時刻は8:20分。予定より10分も遅い出発になってしまった
5分後には電車が出発してしまう。








貴方「大丈夫、近道すればなんとか間に合う」







しょうがない。あのルートで行きますか。

本来の道ではなく裏道や家の周りの塀を伝って目的地へ向かった








「コラ！またお前か！他人の家の塀を伝うなっていつも言ってるだろう！」

貴方「あ、成田のおじちゃんおはよ〜」

「おはようじゃない！」









いつも怒ってるご近所の成田さん。
お宅の塀にはいつもお世話になっております。

プンスカ怒っている成田のおじちゃんに手を振って隣の家の塀に飛び移った








「あらあらAちゃん、また寝坊かい？」

貴方「知代おばあちゃん！そうなの〜！でも多分間に合う！」

「気をつけて行ってらっしゃいねえ」

貴方「うん！バイバイっ」









これまたいつもお世話になってる知代おばあちゃん！
成田のおじちゃんと違って優しいんだ〜




いくつかの家の塀を伝った後、道に飛び降りてもうすぐ目の前の駅に駆け込んで改札を通りホームに降りた
よし！間に合…









わなかった。目の前で電車が行ってしまった









貴方「クッソ〜〜〜〜〜！あとちょっとだったのに！」









次の電車は3分後、約束の時間は9:00、最寄り駅に着くのは8:50、駅から目的地のビルまで約15分。
普通なら間に合わない。普通ならね。









貴方「ギリギリって所か」









私なら絶対間に合う。というか間に合わせる。
だって今日は事務所から大事な話があるって言われてるんだから！きっといい知らせだよ！







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