普通が恋したお嬢様 (ページ8)

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渡side

渡「はぁはぁ、っはぁ、間に合った、、、」

久々にこんな走ったわ

『.....』

こいつも流石に疲れてるだろ

『.....なべりん！私は怒っています！』

渡「.........は？」

『私には木ノ瀬Aという名前があります！それなのになべりんと来たら、お前だのこいつだの！
人様を呼ぶ時はきちんとお名前を呼べと教わらなかったのですか！！！』

なんだよこいつ！

渡「人様を呼ぶ時に変なあだ名付けるなって教わらなかったんですか"きーのーせーさん！"」

『なっ！変とは何ですか！父は喜んでくれました！』

渡「俺はお父さんじゃないから！」

深「二人とも！！.......授業始まってる。」

先「渡辺、木ノ瀬。ベタな展開で悪いな。
.......廊下に立ってろ！！！」

渡「『！！.....はい。』」

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

最悪だ。木ノ瀬Aが来てから最悪すぎる。
まだ初日だぞ？これからもっと巻き込まれるのとかマジで勘弁。

『先程は申し訳ありません。失礼致しました。』

渡「え？あぁ、いやこっちこそ」

.....何で謝ってんの俺。

『私の父はとても凄い方です！なので父が喜んでくれた事は皆が喜ぶと思っておりました。....ごめんなさい。』

渡「.....お父さん、何やってる人？」

『......何でしょう？私には教えて下さらないので、』

え、結構複雑な家庭？
ほらよくあるじゃん、お金持ちの家って金はあるけど愛情がないみたいな。
そんな感じか？俺やばい事聞いちゃった？

渡「あー....まぁいろいろある、、よな。」

『ですがウチに来てくださっているお手伝いさん達は皆凄い方だと仰るので、きっと凄い方なんです！』

渡「....そっか」