普通が恋したお嬢様

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渡「とりあえず家どこ？」


『わかりません！』


渡「.....は！？」


『住所は知っていますが、いつも車で移動するのでよくわかりません！』


渡「マジかよ....じゃあ住所教えて」






住所を聞き出して最寄りの駅を調べる


あ、ここならわかるわ。






渡「電車乗ったことある？」


『ありません！』





うん。でしょうね。





渡「今から乗るからちゃんとついてきて」


『はい！』



ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ



渡「切符買ってくるから待ってて」


『私も行きます！というか私が払います！』


渡「いやいいよそんなん」


『ですがカラオケ代も出していただきましたし！...』


渡「いいってほんとに！今日は奢られといて」


『.....わかりました』





ちょっとしょんぼりしながら着いてくる


なんか本当にペットみたいだな笑





渡「はい、無くさないでね」


『これが切符ですか！ありがとうございます！大切にしますね！』





いや最寄りついたら無くなるんだけどね笑




ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ


渡「ここに切符入れてみて」


『はい！....あ、なくなっちゃった...』


渡「あっちに出て来てるから！ほら進んで！」


『！！ほんとだ凄い！』


ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ




『ここに電車が来るんですね！ほぉー、、先が見えない。どこまで続いてるんでしょうか...』



((ｸﾞｲｯ



渡「ちょっ！この黄色い線の内側にいて危ないから！」


『かしこまりました！』






〜○番線、電車が参ります〜





『あ！なべりん！電車が来ました！』


渡「見りゃわかるから笑」





木ノ瀬さんっていちいちが楽しそうで見てるこっちまで楽しくなるわ笑





『わぁーー！これが電車の中なんですね！』


渡「ほらここ座って、おすわり！」


『私はペットではありませんよ！』


渡「ごめんなんか、つい笑」






それからは今日歌った曲を教えてあげたり、こういうお菓子が美味しいとか、今流行ってる事を教えてあげたりとか、




そうこうしてるうちに木ノ瀬さんは寝ちゃったし。





でも女の子と遊んでこんなに楽しめたのは、もしかすると初めてかもしれない。




いや、でも友達だから。うん。


それにお嬢様との恋とかいろいろでかい壁が立ち塞がってそうだし、俺は叶わない恋はしない主義だから。

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