ワンピース短編集【合作】 (ページ24)

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好きと言って欲しかった【キッド】（こーへい）(@_@) ページ24

Aちゃんとキッドは喧嘩をしました。

キッド「よぉ、くそ女。
　昨日はよくも逃げてくれたもんだなぁ？」

「．．．なんか用？」

キッドと喧嘩をした翌日の朝、朝食を食べている

私の所へ苛立ちを隠そうともせず、

荒々しい足音を立てながらやってきたキッド。

怒りに満ち溢れたキッドの顔を見ずに

受け答えを始める私。

内心、全く変わってくれないんだ．．．

と思いつつ、特に感情を表に出そうとしない私に

さらに苛立ちを募らせたキッドは

キッド「てめぇ！聞いてんのか？！」

と怒鳴る。

「うるさいなぁ．．．聞こえてるよ」

キッド「あぁ？！だったらその態度
　改めらんねぇのか！！」

瞬間、私の中で何かが崩れる音がした。

「．．．．．さい、」

キッド「あ？聞こえねぇな」

「っ．．．！うるさいって言ってんの！！
　バカキッド！！！」

キッド「．．．あ？」

「いつもいつもブスとかクズって．．．
　そんなに私が嫌だった．．．？」

そう口にした後、自分の頬を涙が伝った。

私の中で崩れたのは、理性ではなく己の心だった。

「．．．もう、無理」

キッド「は、」

「耐えられない」

そのとたん、血相を変えて近づいてくるキッドを

交わし、かんばんへでる。

「．．．私は、好きだったよ」

キッド「ばっ．．．！！」

垂直落下していく私を、その腕は掴み損ねた。