49度 ページ7
「それについては特に問題はないの。問題はその接触した相手。」
Aの真剣身を帯びた瞳にルーシィはゴクリと唾を飲み「相手?」と言葉を繰り返した。Aは頷く。
「鉄の森(アイゼンバルド)と接触したの。」
「「「っ!!」」」
「バカモノぉっ!!」
バチィ!!
ナツはエルザに思いきり叩かれ何メートルも向こうにすっ飛ぶ。
「ごあっ、」
「「なんでっ!?」」
エルザの行動に全員が声を揃えた。
「鉄の森は私たちの追っている者だ!!」
「そんな話初めて聞いたぞ…。」
エルザの怒り様にナツはたらたらと冷や汗を掻くも、記憶にないものはない。
「なぜ私の話をちゃんと聞いていない!!?」
「(あんたが気絶させたからっ!) 」
ルーシィは心の中で今言ったら完璧に殺されるであろう事を突っ込んだ。ナツは首をかしげる。それもかなりの角度で。
「私も一応列車にいたんだけど…。」
いたたまれない気持ちになりAは名乗りを上げるも「Aはいい。鉄の森に拘束されていたんだ。それにどうせAが気がついて止めたがナツが勝手に動いたんだろう。」と言葉を返され、何も言えなくなった。
「それよりさっきの列車に乗っているのだな!今すぐ追うぞ!!どんな特徴をしていた?」
エルザは言いながらSEプラグを腕に装着する。
「あんまり特徴なかったなぁ。なんかドクロっぽい笛持ってた三つ目のドクロだ。」
その言葉にルーシィが唸る。
「もしもその笛が呪歌だとしたら…子守唄… 眠り……死…!!!」
ルーシィはパッと顔を上げた。どうやらルーシィも知っていたらしい。
「その笛がララバイだ! 呪歌…“死”の魔法!!」
「何!?」
「呪歌?」
ルーシィの言葉にエルザとグレイがそれぞれ反応する。ナツだけはまだ今一ピンとこないようだ 。
「正解。」
「え?」
「禁止されてる魔法の一つに"呪殺"ってあるでしょ?その名の通り対象者を呪い“死 ”を与える黒魔法。それがララバイ。…だけど黒魔導師ゼレフがそれにちょっと手を加えた。」
「…、」
Aが"ゼレフ"と言う名前を口にするとき目がほんの少し変わった気がした。グレイは乾いた唇で名前を呼んだ。
当然そんな言葉は届かず、Aは言葉を続け「それを人はこう言ったの、」と言葉を続けた。
「その音を聴いたもの全てを永久の眠りに誘う。」
「それってっ…ら」
「そう。集団虐殺。」
Aの目は翡翠色に輝き鋭く澄んでいた。
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海姫(プロフ) - ウェンディさん» ありがとぉぉぉぉぉおおおおおおございます。私とぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおっても嬉しいです。笑 (2015年12月2日 1時) (レス) id: d87b6866b9 (このIDを非表示/違反報告)
ウェンディ - とぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっても面白いです!完全にハマりました(*^◯^*) (2015年8月13日 17時) (レス) id: 0edb64df0f (このIDを非表示/違反報告)
海姫(プロフ) - 三日月さん» 自分で読んでみて71度のスカイフェレナをスカイローズに直しました!御指摘ありがとうございます! (2014年6月20日 23時) (レス) id: ab7ccb80bb (このIDを非表示/違反報告)
海姫(プロフ) - 三日月さん» ありがとうございます!ちなみにどこがスカイフェレナになってましたか!? (2014年6月20日 22時) (レス) id: ab7ccb80bb (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - わかりました!最新がんばってください^^ (2014年6月20日 19時) (レス) id: 5ac51fa3c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海姫 | 作成日時:2013年11月9日 22時