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53度 ページ11

「やはり来たな妖精の尻尾」


そこには鉄の森の者が集結していた。 その人数は明らかにナツたちよりも多く柄の悪い連中だった。


「待ってたぜぇ」

「貴様がエリゴールだな」


さすがエルザだ、人数など関係ないかというようにいつもの凛々しい瞳をエリゴールに向ける。
その間ルーシィはナツを起こそうとするが乗り物3コンボの為なかなか起きない。ナツは魔導四輪で「落としてくれ」とまで言っていたのだ。そうすぐには起きないだろう。


「…チッ……」

「(舌打ち!?)」


Aが小さく舌打ちすると隣にいたグレイに聞かれた。グレイは目を丸くしてAを見ていたがここまでくるとスルーが一番手っ取り早い。Aは何事もなかったかのようにエリゴールを見つめた。


「貴様らの目的は何だ? 返答次第ではただでは済まさんぞ」


エルザは怒りを露わにする。しかしそんな姿を嘲笑う様にエリゴー ルは笑い、そしてスゥ…と宙に浮いた。


「(風の魔法…)」

「まだわかんねぇのか?駅には何がある?」


そのままエリゴールはスピーカーに辿り着いた。


「呪歌を放送するつもりか!!?」

「ええ!?」

「何だと!!?」

「この駅には何万人という野次馬が集まっている。そんな中ヴォリュームを最大にして呪歌を流したら全員…いや町全体に聞こえるだろう!」

「そんなこと絶対にさせない」

「「!」」


ようやくAが静かに口を開く。その声は決して大きくなかったが広い駅に響きみんなの熱に水を打つには十分だった。
そして余裕そうな憂いを含んだ表情でとても美しく笑った。


「……今なんて言ったんだ女ァ?」

「そんなこと絶対にさせないって言ったのよ。エリゴール」

「……そうか貴様か…」


エリゴールは小さく呟くと鼻で一笑いして権利がどうだの死神の罰だの言っていた。だがそんなものは耳に入らなかった。


「アンタバッカじゃないのっ!!」


ルーシィもエリゴールを睨みつける。その時一人の男が床に手を置いた。


「残念だな妖精(ハエ)ども。闇の時代を見る事なく死んじまうとは!」


その男の影が伸びルーシィに襲い掛かる。


「きゃあ!!」

「しまった!!!」


エルザが慌てて振り返るがどう見ても間に合わない。
しかし…。


ボゴッ!!


ナツが影を焼き切った。


「今度は地上戦だな!!!」

ニっと笑って言うナツはとても楽しそうだった。


「……」

「……」


そんなナツたちをみてエリゴールは静かに笑っていた。

海姫から→←52度


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設定タグ:フェアリーテイル , 妖精原作沿 , 逆ハー   
作品ジャンル:ファンタジー
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海姫(プロフ) - ウェンディさん» ありがとぉぉぉぉぉおおおおおおございます。私とぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおっても嬉しいです。笑 (2015年12月2日 1時) (レス) id: d87b6866b9 (このIDを非表示/違反報告)
ウェンディ - とぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっても面白いです!完全にハマりました(*^◯^*) (2015年8月13日 17時) (レス) id: 0edb64df0f (このIDを非表示/違反報告)
海姫(プロフ) - 三日月さん» 自分で読んでみて71度のスカイフェレナをスカイローズに直しました!御指摘ありがとうございます! (2014年6月20日 23時) (レス) id: ab7ccb80bb (このIDを非表示/違反報告)
海姫(プロフ) - 三日月さん» ありがとうございます!ちなみにどこがスカイフェレナになってましたか!? (2014年6月20日 22時) (レス) id: ab7ccb80bb (このIDを非表示/違反報告)
三日月 - わかりました!最新がんばってください^^ (2014年6月20日 19時) (レス) id: 5ac51fa3c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:海姫 | 作成日時:2013年11月9日 22時

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