●6● ページ7
.
.
「……う……ん……」
しばらくして。Aは、変わらず伝わってくる電車の揺れで目を覚ました。
「……あれ……まだついてないの……」
慌てて窓の外を確認する。が、電車はトンネルの中らしく、外を見ても景色と呼べるようなものは見当たらなかった。
周りを見渡すと、A以外に乗っていた数名の乗客は、みんな眠りこけていた。
と、その時。ざざ、とノイズの入った音が流れ、まるで壊れかけの機械のような音で、無機質な声が響いた。
『……次は………………前駅……り………………こう…………駅……』
「はあ?」
途端に、窓の外が明るくなる。電車は徐々に速度を落とし、やがて、停車した。
「……」
一体、ここは何駅なのだろう。
Aは席から立ち上がると、駅の名前を確認するためにそろそろとホームに出ていったのだった。
108人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
I like choco - 面白すぎます!心臓バクバクいってるんですけどどうしたらいいですか? (2020年6月28日 20時) (レス) id: 46acbe60c7 (このIDを非表示/違反報告)
白夜 - 海底学校・・・行ってみたい(*´▽`*) (2017年6月9日 19時) (レス) id: baf811e79e (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー - これ素敵です!! (2017年1月30日 0時) (レス) id: c6154ab521 (このIDを非表示/違反報告)
幻想曲(プロフ) - まゆさん» ダメですよ帰れなくなっちゃいますよ!! (2015年10月17日 23時) (レス) id: 1deaa07922 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - うー....でも仁王君ドンッってされてみたいです....w (2015年10月17日 22時) (レス) id: 8478a5faa8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:幻想曲 | 作者ホームページ:http://uranai.amanoboru
作成日時:2015年9月22日 22時