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放課後。特に部活にも入っていないAは、電車が混まないうちにさっさと帰るのが習慣になっていた。
「はあ……」
空いてる席を目敏く見つけ、座る。
Aは窓に頭をもたれかけながら、また海底学校のことを考えていた。
(……どーせオカルトの世界……なんだろうなあ……)
所詮作り話。考えれば、一部のSNSだけが繋がるというのもおかしい話だ。
それに、行方不明者が頻発しているというのもおかしい。そんなにいるなら、ニュースになってもおかしくはないはずなのに。
「……」
それでも、やっぱり、ほんの少し、行ってみたい。なんて。
(……そういや、報告上がってたのもこの路線だっけ。)
自称行方不明者の記述を思い出しながら、目を閉じる。
心地よい電車の揺れが、Aの眠気を誘った。
(こうやって、寝てて、目が覚めたら……行けちゃうのかな。なーんて……)
そんな馬鹿げたこと、あるはずないのになあ。
Aはそう思いながら、自らの意識を手放した。
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I like choco - 面白すぎます!心臓バクバクいってるんですけどどうしたらいいですか? (2020年6月28日 20時) (レス) id: 46acbe60c7 (このIDを非表示/違反報告)
白夜 - 海底学校・・・行ってみたい(*´▽`*) (2017年6月9日 19時) (レス) id: baf811e79e (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー - これ素敵です!! (2017年1月30日 0時) (レス) id: c6154ab521 (このIDを非表示/違反報告)
幻想曲(プロフ) - まゆさん» ダメですよ帰れなくなっちゃいますよ!! (2015年10月17日 23時) (レス) id: 1deaa07922 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - うー....でも仁王君ドンッってされてみたいです....w (2015年10月17日 22時) (レス) id: 8478a5faa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:幻想曲 | 作者ホームページ:http://uranai.amanoboru
作成日時:2015年9月22日 22時