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「……な……」
外からの力が外されて、思わず力が抜ける。気がつけば、Aはそこに座り込んでいた。
「おお、すまんすまん。驚かせたのう?」
「驚かせた、じゃないよ。また勝手に俺になりすまして。水那月さん、大丈夫?」
「……あ、りがと……」
幸村の手を取り、再び立ち上がる。幸村と同じくらいの背丈の銀髪は、まだにやにやと笑っていた。
「水那月さんは俺が連れて行くから。さっさと練習戻りな。」
「しかたないじゃろ。おまんが連れて来た女っちゅうから気になってのう。もう少し楽しませんしゃい。」
「仁王。」
「おお、怖こわ……はいはい、わかったぜよ。」
仁王、と呼ばれた彼は大げさに身をすくめて、もう一度Aに目配せをした。
「水那月じゃったか?なかなか面白かったぜよ。俺は仁王雅治じゃ。覚えときんしゃい……」
そう言って仁王は、Aに手を振りながらそこから去っていった。
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I like choco - 面白すぎます!心臓バクバクいってるんですけどどうしたらいいですか? (2020年6月28日 20時) (レス) id: 46acbe60c7 (このIDを非表示/違反報告)
白夜 - 海底学校・・・行ってみたい(*´▽`*) (2017年6月9日 19時) (レス) id: baf811e79e (このIDを非表示/違反報告)
ゆっきー - これ素敵です!! (2017年1月30日 0時) (レス) id: c6154ab521 (このIDを非表示/違反報告)
幻想曲(プロフ) - まゆさん» ダメですよ帰れなくなっちゃいますよ!! (2015年10月17日 23時) (レス) id: 1deaa07922 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - うー....でも仁王君ドンッってされてみたいです....w (2015年10月17日 22時) (レス) id: 8478a5faa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:幻想曲 | 作者ホームページ:http://uranai.amanoboru
作成日時:2015年9月22日 22時