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塔子さんの声を聞いて、僕は足を見る。
･･･ボールを受け止めていた部分が変色していた。見ていて心地良いものではない。
「･･･っ、僕はまだ動ける･･･！」
「･･･お前、染岡と同じような事を言っているぞ」
「僕は大丈夫だ！！もう一回なら、片足で止められる！！」
「その足で、支えられるのか？二度とサッカー出来なくてもいいのか！？」
鬼道さんの声に、僕は反論する言葉を失う。
･･･今の僕は、前に真・帝国学園で怪我した染岡さんと同じ状況で。
「･･･わかりました」
僕は栗松と交代して、ベンチに入る。
春奈が手当をしてくれた。
「･･･やっぱり無理をした」
「なんで分か･･･っ、いてっ。」
どうやら春奈は分かっていたらしい。
「あれを預けてきた時点で予想出来るわ。･･･もっと自分を大切にしてよ」
「･･･ごめん」
僕は春奈に謝罪の言葉を言う。
春奈から視線を背けたくて、グラウンドに目を向ければ＿＿＿
「･･･！！吹雪さっ」
＿＿＿グランの必殺技に飛び込んでいく吹雪さんが、そこにいた。
・
皆が吹雪さんの周りに集まる中、僕は･･･。
「･･･ヒロ君。いや、『グラン』」
「･･･何かな」
背中を向けていたグランに声をかけた。
「･･･なんで、こんなことをするの？楽しいの？･･･人を傷つけて！！」
怒鳴ったことで、足に痛みが走る。
身体がふらつく。
「っ！」
「そんな状態で来たの？動いたら余計に悪化･･･」
「触らないで！！」
僕を支えるグランの手を弾く。
グランは弾かれた手を一瞬見て、僕と目を合わせる。
それも、悲しそうな顔をして。
「･･･がっかりだよ。『ヒロ君』は違うと思っていたのに」
「Aちゃ･･･」
「＿＿＿もう、関わらないで」
そう言って、僕は痛む足を引きずってグランから離れた。
と、遠くから僕の名前を呼ぶ声が。
「Aっ、お前も救急車に乗れ」
「･･･勇気」
声の主は勇気だった。
勇気は走ってきたのか、息を乱しながらそう言った。
「･･･ほら」
「･･･悪いな」
目の前で背中を見せながらかがんだ勇気の背中に乗る。
そして、腕を勇気の首に回す。
「･･･心配、させるなよ」
「･･･ごめん」
勇気の肩に顔を埋めながら、僕はそう言った。
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恵野(プロフ) - 銀世界の姫騎士 レオさん» コメントありがとうございます。私の気分で更新するかしないかが決まってしまうのですが…汗 ありがとうございます！ (2020年3月11日 22時) (
レス) id: 6bb0d67502 (このIDを非表示/違反報告)
銀世界の姫騎士 レオ(プロフ) - すごく面白いです！これからも、無理せず頑張ってください！^^* (2020年3月11日 21時) (レス) id: 86c31a4b24 (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 聖ニャンさん» コメント遅くなりすみません…！汗 励みになります！ありがとうございます嬉涙 (2020年1月16日 17時) (レス) id: 6bb0d67502 (このIDを非表示/違反報告)
聖ニャン(プロフ) - 凄く面白いです!これからも頑張って下さい!応援してます! (2019年12月24日 23時) (レス) id: 69449d120b (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 水琴さん» コメントありがとうございます。更新は不定期ですが、宜しくお願いします！ (2019年11月4日 15時) (レス) id: 6bb0d67502 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2019年11月4日 12時
