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「僕たち、負けたこと無いんだよね」
そう言いながら修仁は一之瀬からボールを奪う。
その場でボールをヘディングをし始め、誰かにパスを出す様子がない。
それを一之瀬は奪い返そうと修仁に向かって行く。
が、修仁はそれを軽々と躱す。
「パスを出さなくていいのか？」
「もうすぐ試合時間が終わる。それまで誰かがボールをキープし続ければこっちの勝ちだし」
一之瀬の言葉に修仁はそう返す。
余程、ボールをキープできる自信があるようだ。
「でも、そんなの面白くないよね」
「ッ！」
修仁はそう言って、一之瀬の横に向かってボールを蹴った。
反応が遅れた一之瀬はボールが過ぎた方向へ振り返る。
「奪いなよ。そして此処へ何度も戻っておいで。…邪魔してあげるから」
「修仁、お前はいつも急なんだよ」
修仁のパスを取ったのは萄だ。
萄は文句を修仁に言いながらも、分かっていたかのようにパスを取る。
従兄弟だからこそ、遠慮が無いがその分信頼していると言うことだろうか。
「止めるぞ！」
「「おおっ！」」
萄の前に立ちはだかるのは鬼道、綱海、土門だ。
「獣の前には簡単に立たない方がいいよ」
その光景を見て、修仁がボソッと呟く。
萄と鬼道達の距離が段々縮まる。
萄はパスを出す様子はない。それどころか、前から向かってくる鬼道達を見て笑っている。
「獣の通行を邪魔しちゃ、怪我するぜ？」
萄がそう言い放ったと同時に、力強く踏み込んだ。
萄の背後から巨大な生き物が現れる。
一頭だけではなく、二頭、三頭…。様々な生き物が鬼道達を見下している。
「“獣の咆哮”！」
どうやら、萄の必殺技だったようだ。
萄が必殺技を叫んだと同時に、背後にいた獣達が吠える。
その咆哮によって生まれた圧は三人の動きを止めるには十分だった。
三人を抜いた萄の隣にAが走る。
萄はそれをチラッと横目で見て、Aにパスを出す。
「さあ！もう一度見せてみろ！！」
Aがパスを出す。
その先にいるのは＿＿＿＿亜久だ。
亜久はそのパスを受け取る。
「円堂！」
「キャプテン！」
円堂の前に塔子、壁山が割り込む。
その間に亜久が上に飛んでいた空にパスを出していた。
真下へボールを蹴り落とすと、空は下へ、亜久は上に向かって飛ぶ。
「「“デビル＆エンジェル”！」」
二人の合体技が再び雷門ゴールへ迫った。
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恵野(プロフ) - 銀世界の姫騎士 レオさん» コメントありがとうございます。私の気分で更新するかしないかが決まってしまうのですが…汗 ありがとうございます！ (2020年3月11日 22時) (
レス) id: 6bb0d67502 (このIDを非表示/違反報告)
銀世界の姫騎士 レオ(プロフ) - すごく面白いです！これからも、無理せず頑張ってください！^^* (2020年3月11日 21時) (レス) id: 86c31a4b24 (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 聖ニャンさん» コメント遅くなりすみません…！汗 励みになります！ありがとうございます嬉涙 (2020年1月16日 17時) (レス) id: 6bb0d67502 (このIDを非表示/違反報告)
聖ニャン(プロフ) - 凄く面白いです!これからも頑張って下さい!応援してます! (2019年12月24日 23時) (レス) id: 69449d120b (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 水琴さん» コメントありがとうございます。更新は不定期ですが、宜しくお願いします！ (2019年11月4日 15時) (レス) id: 6bb0d67502 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恵野 | 作成日時：2019年11月4日 12時
