にひゃくじゅうなな ページ23
.
花垣「マイキーくん……」
龍宮寺「……“拝啓 真一郎様”“最近、ずっと頭が痛い”“苦しい”“きっとアイツのせいだ”“万次郎の話はもうしないで”」
花垣「え？」
龍宮寺「ここに書いてある」
龍宮寺が読み上げた手紙の内容に花垣は身震いする。
花垣「なんだよ、それ…」
龍宮寺「コッチの手紙にはこう書いてある。“Aは次、いつ来るの？”“早く会いたい”“Aとずっと一緒にいたい”“万次郎はAと一緒にいるのにどうして俺は”」
間違いない。
これまでのイザナの行動と言い、手紙の内容と言い、黒川イザナにとってAと言う存在は……
花垣「黒川イザナはAちゃんのことが好きだったんだね……」
龍宮寺「マイキーのとはまたちょっと違ぇけど、“Aに近づく奴は許さない”ってところが兄弟そっくりだ」
恋心の一言では片付けられない。
まさに執着という言葉の方が納得がいく。
龍宮寺「……黒川イザナは幼くして家族に捨てられた。そして、初めて自分が訪ねてきてくれた真一郎くんっていう家族。そして、Aという特別な存在の女の子。
それらがコイツの唯一の支えだったとしたら、マイキーをどう思うんだろう？」
エマ「………嫉妬？」
龍宮寺「…ああ。マイキーへの激しい嫉妬、恨み。ずっと引っ掛かってたことがある」
花垣「え？」
龍宮寺「東卍結成時、九代目黒龍総長、斑目獅音の言ったセリフ」
“八代目の意志を継ぎぃ！佐野万次郎！！そして、東京卍會は黒龍が潰す！！！”
花垣「“八代目の意志”……？え？黒龍の八代目総長は黒川イザナだ」
龍宮寺「そう…九代目黒龍が一虎に粉かけてたのも真一郎くんにバレないようにマイキーを潰すために黒川イザナの仕組んだことだとしたら？黒川イザナの私怨だったとしたら…？」
花垣「真一郎くんのいない今…天竺を
血の繋がった弟を潰すために！！
龍宮寺「それと、イザナは恐らくこれからもAに接触してくるハズだ」
花垣「はい……！」
龍宮寺「アイツはきっと何が何でもAを自分の手中に収めようとするだろうな。手段は選ばずに……」
Aちゃんを黒川イザナの元へなんか行かせない。
花垣が新たに自分に課せたミッションだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 611人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆず(プロフ) - いっちゃんさん» すみません。コメントありがとうございます。微修正や下書きをして保存した際に通知が届いてしまったのだと思われます。その際は更新通知をオフにしていたつもりでしたが、漏れていたようです。ぼちぼち更新していきますので、お待ちいただけますと幸いです！ (2023年3月1日 17時) (
レス) id: 5e3b7e37d3 (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん(プロフ) - すみません、更新通知が届くのですが、どれもNEWと表示されてなくて、、、続きが更新されてるのでしょうか。 (2023年2月5日 21時) (レス) id: 3e516dda96 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - すごく面白くてすごく大好きです文才天才すぎです、、何回も読み返してます、、これからも無理ないペースで更新していただけたら嬉しいです！完結までついていかせてください！！ (2023年1月16日 4時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
こーが(プロフ) - ありがたきお知らせ…！楽しみにしておりますが、無理せずご自愛ください…！ (2022年11月23日 9時) (レス) id: da454ef0ae (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - おもしろい！おもしろすぎて、ここまで一気読みしちゃいました！それぞれのキャラクターの心情が細かく書いてあって人物により近い視点で物語を読み進められました！続き、楽しみにしてます！ (2022年7月21日 21時) (レス) @page28 id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆず | 作成日時：2022年5月10日 19時
