豊玉 ページ13
「だーはははは!!いいぞジイ!!」
「牧さんにタメ口なんて百年はえーんだよ!」
桜木と信長が、大きく笑った。
「す、すごいな牧さん…;」
俺が言うと、
「いや、すまん…」
と、本当に申し訳なさそうだったので、挑発とかではないんだろう。
「チョンマゲ!」
と、桜木は、岸本さんを笑った。
すると、案の定、
「なんやコラ、ケンカ売っとんのかコラァ!!ブッ殺すぞ!?」
と、豊玉の選手はくいついてくる。
「おっ、やるかね君達?」
桜木は、三井先輩や宮城先輩と共に前へ出た。
さすがにここでケンカはまずいだろ…
「やめろ、桜木。先輩達も…」
俺は、両者の間に割って入る。
「桜木、ここで喧嘩したって意味ねーだろ?先輩達も、安西先生と約束したじゃないですか。それとも、こんなくだらないことをする相手とケンカして、欠場するつもりですか?」
俺が微笑を浮かべながら言うと、
宮城先輩達もヘッと笑いながら下がった。
「そーだよな、くだらない奴らだもんな〜」
「くだらない奴とくだらないケンカはしたくないしな」
先輩達はそう言ったが、桜木は、
「でもこいつら一度殴んないと分かんねーぜ」
と、不満そうだ。
おまけに、
「さっきから黙って聞いてりゃ、てめぇら何なんだコラァ!!ブッ殺してやんよ!」
その時、
「よさんかァ!!」
と、赤木先輩の怒号が響き渡った。
「くだらん争いはよせ!Aお前も挑発なんてらしくない」
俺は、すいません、と謝ってから、
「でも…成功だったみたいですね」
と、呟く。
赤木先輩は、不思議そうに眉をひそめた。
「その通りや。やめ、岸本」
…この人が…キャプテンの人か…
「…確かあれが豊玉のキャプテンの南だ」
牧さんが、俺の隣で、北だったかな?と付け足す。
「A…いや、ポジション的には流川か…?二人とも、あいつには気を付けろ」
真剣な顔で言ってくる牧さん。
「………………」
「…分かりました」
楓と俺は、真っ直ぐ彼を見据えた。
「どっちが強いかは明日分かる。赤木君、俺達はバスケの選手や、勝っても負けても恨みっこなしでいこうで」
「当然だ」
南さんという人に、赤木先輩は短く返事する。
「行くぞ!」
赤木先輩が言い、ぞろぞろと湘北は移動する。
俺も行こうと歩きだそうとした時、
「桐谷くん…だったよな」
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並木町(プロフ) - すごく面白かったです! (2022年12月12日 21時) (レス) @page15 id: 0c7d654824 (このIDを非表示/違反報告)
Marinta Galaxy(プロフ) - 白い雪兎さん» スラムダンク、今年映画化するそうです!! (2021年1月15日 15時) (レス) id: 59dbb8998a (このIDを非表示/違反報告)
白い雪兎(プロフ) - にこぱさん» ありがとうございます! (2020年6月15日 7時) (レス) id: 2c27ca0b28 (このIDを非表示/違反報告)
白い雪兎(プロフ) - Rayさん» 遅れてすいませんでした!今日します! (2020年6月15日 7時) (レス) id: 2c27ca0b28 (このIDを非表示/違反報告)
にこぱ - 楽しみにしてます!頑張ってください! (2020年6月15日 5時) (レス) id: 7f3a127dad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白い雪兎 | 作成日時:2017年11月17日 22時