ある兄弟の物語 4 (ページ8)

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雅紀side

雅「風呂行ってくる！」

汗かいたから服がベタベタして気持ち悪い。
あの人もう出てるのかな？こっち来てないけど。

淳「き…にそ………ろ！？なぁ！！」

崇「……や…か！！」

淳太…？怒ってる…喧嘩してるの…？
ちょっとだけドアを開けてみたら、

淳「ええ加減にせえよ！！
　大人のくせにみっともないで！！」

崇「ほんまのこと言っただけやし！」

淳「言っていいことと悪いことがあるやんか！
　そんなに雅紀くんにイジワルしたいん！？」

崇「やって邪魔やもん。俺には流星だけでええし！」

やばっ、こっち来る。

淳「おい！話終わってへんわ！」

流星だけでいいって言われたら傷つくけど…。
あの人の言うことは気にしなくていいんだよね？

崇「はぁ…何やねん…！
　淳太のやつ偉そうに、おい！」

気づかれた。
さりげなく風呂場に向かおうとしたけどダメだったか。

崇「お前のせいでまた俺が怒られたやんか！！
　ほんまムカつくねん！！」

雅「知らないよ！俺にあたらないでよ！」

崇「うざいねん！邪魔や！！」

ｶﾞﾝｯ！！！

雅「っ！！…ふぇぇ泣…うわぁぁぁぁん！！泣」

何今の…邪魔って言われて押されて頭打って…。

智「何なに？何の音？」

望「雅紀大丈夫か！」

雅「うわぁぁん！！痛い！！泣、痛い…！泣」

重「ちょっと見せてな。

　あ〜こりゃ痛いわ、頭にコブできとるもん。
　冷やそっか。望、雅紀ちょうだい」

流「にーに、大丈夫？」

照「大丈夫やと思うけど…心配やなぁ」

大毅に打ったとこ触られて痛い！！

雅「や！泣…痛い！やめて！…ｸﾞｽｯ…ふぇぇ」

重「動くな動くな。しばらくしたら慣れるって。
　望！雅紀抑えて！」

望「はいよー。ちょっと我慢な」

冷たいし痛いし、もう嫌だ！！

雅「やっ…ｸﾞｽｯ…のんちゃ嫌い！泣」

望「そっか〜、俺のこと嫌いか〜」

流「ふぇ…泣、にーにぃ…泣」

照「何で流星も泣くねん笑。
　ほら、雅紀に頑張れって」

流「がんばれっ…泣」

重「はい終了！今日はそれで我慢。
　明日ちゃんと病院行って診てもらお」

触ってみたら頭に冷たいものが張り付いてる。

照「触ったらアカンよ」

雅「ｸﾞｽｯ…ｸﾞｽｯ…ﾋｯｸ…たい…っ泣」

望「痛いなぁ、崇裕と何があったん？」

雅「押されて…頭、ガンって…泣」

重「俺よりタチが悪いやんけ」

もぉやだぁ…泣。