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智洋side
崇「ただいま〜」
雅「………」
あれ、雅紀くん元気ないやん。
智「おかえり、お迎えありがと」
崇「おん…俺先風呂入るわ」
智「分かった。
雅紀くんご飯食べよ、唐揚げやで」
雅「……ｸﾞｽｯ…泣」
智「も〜どしたん？何泣いてんの」
雅「ん〜…泣」
試合に負けて悔しくなったんかな？
雅紀くん、負けず嫌いやから。
智「抱っこね笑。もう4年生なんに」
雅「ﾋｯｸ……うぅ…泣」
まだまだ全然軽い&甘えん坊泣き虫雅紀くん。
背もクラスの中では小さい方みたいで。
智「どしたんよ〜」
雅「ふぇぇ…泣」
とりあえずリビングに入ってソファーに座るか。
望「雅紀どしたん？また大毅に泣かされたん？」
重「俺ちゃうって。俺ずっとここおったやん」
雅紀くん、最近大毅のイタズラの餌食になってるねん。
デザート食べられたり最後のお肉を食べられたりと、
まぁ可愛いイタズラやけど笑。
泣き虫な雅紀くんはそんなことで泣いてまう笑。
そんだけイタズラされとるのに大毅のことを嫌わんってさ
ほんまに信用しとるんやろうなぁ。
雅「も…バスケ…やめたい…泣」
智「何で？最後までやり切るって約束やんか」
毎日あんなに楽しそうに行ってるのに。
そんなに負けたんが悔しかったんか？
雅「だって…泣」
智「理由、俺に教えて」
雅「たか…」
智「たか…あぁ！崇裕ね、崇裕が？」
雅「下手だって…一生上手くならないって…泣」
崇裕…まーた変なこと言って…。
言われたことを真に受け止めてしまったんか。
智「そうやなぁ、それは嫌やったなぁ。
でも雅紀くんは崇裕に負けたくなくてクラブに
入ったわけやん。
言われっぱなしも嫌やろ？」
雅「うん…」
智「最初は下手でもええやん。まだ始めて2ヶ月や。
それに休みの日も練習頑張ってるんやから絶っ対に
上手くなるって。裕くんもおるやろ？
俺はもっと雅紀くんが頑張ってる姿見たいで」
雅「……」
智「崇裕の言うことなんか気にすんな。
いつか雅紀くんが崇裕に言ってやる立場になれ」
雅「…ん、頑張る…！」
智「よし！その勢いや！」
雅紀くんを下ろしってやって、俺はご飯の準備。
…崇裕のことは淳太に言ってもらうか。
教師やのに子供のやる気を損なわせるって…。
何やってんの！
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作者名：KK | 作成日時：2022年8月21日 21時
