ある兄弟の物語 4 (ページ48)

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智洋side

5年も一緒におったのに、返さなアカンって…。
無茶苦茶すぎるやん…。

警「2人にも自己決定権がありますn「いや！！」

智「雅紀くん？」

望「雅紀、俺らと暮らすの嫌…「やだ！！！」

そんなっ…雅紀くん、俺らと一緒なの嫌やったん…？

雅「施設なんかに帰りたくない！！
　みんなと一緒じゃなきゃ嫌だ！！

　俺はずっと…一生ここで暮らすの！泣。
　何で…何で、また帰んなきゃいけないの…？泣」

重「帰らんでええんよ…」

雅「みんなは俺のお兄ちゃんだもん泣…ﾋｯｸ
　俺はみんなの弟なんでしょ…泣。

　じゃあ帰んなくて…ｸﾞｽｯ…いいじゃんっ…泣。
　家族なのに…大好きなのに…泣
　
　もう1人なんて嫌だもん…！うわぁぁぁん！泣」

雅紀くん…そんな風に思ってくれてたんや…。

流「りゅうも…みんなとおる方が好き…。
　ここで暮らしたい」

流星も…。

崇「…お願いします！！
　 2人を俺たちの家族にしてもらえませんか？

　俺たちも2人が好きなんです！
　 5年の絆をここで終わらせたくないねん…」

「「「「お願いします！！！！」」」

警「……最初からそう言うって分かってました。
　けど、ちゃんと伝えないといけないことなので…。

　この紙に必要な記入事項を書いて、区役所に持って
　行ってください。
　
　では、話は以上になります。失礼します」

智「雅紀くん、顔あげて」

雅「…ﾋｯｸ…ﾋｯｸ…ふぇぇ…泣」

智「あーあ笑。可愛い顔が台無しやん笑。
　今日から俺らのちゃんとした弟やで？」

雅「今日からじゃないもん…ｸﾞｽｯ。
　家に来たときからだもん…泣」

…そうやな、今日からな訳がないよな。

重「はい、ティッシュ」

雅「ん…ｸﾞｽｯ」

流「りゅうも！みんなの弟！」

照「そうよな、流星も可愛い大事な弟や」

雅「たか……」

崇「あ？何やねん」

雅「…好きって言ってくれてありがと…。
　ねぇ、もう1回言って？」

崇「はっ…嫌や」

雅「お願い…」

重「顔真っ赤や笑」

流「りゅうからもお願い！」

崇「……」

むっちゃ照れてるやん笑。

崇「………好きやで！！雅紀も流星も！！」
　これでええやろ！？」

雅「うん！たか、好き！！」

流「りゅうも！！」

崇「危なっ…2人して抱きつくなって」

文句も言いつつ、嬉しそうな崇裕。
よかった、雅紀くんと崇裕も仲良く？なって。

改めて家族になれたし、
これから、もっとええ関係が築けそうな予感！