ある兄弟の物語 4 (ページ5)

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雅紀side

雅「ともくん！行こ！」

智「え！もう行くん！？いつもより20分も早いやん！」

雅「早く行って練習したいの！」

バスケの練習は5時から7時。
歩いて20分くらいだからいつも4時半くらいに家を出るんだけど、今日は早く体を動かしたい！

智「はいはい、ほな行くか」

雅「飲み物は？」

智「途中の自販機で買お」

珍しい…。
いつも"高いからアカン！"なんて言ってるのに。

今日もともくんと歩きながらおしゃべり。
俺バスケしてる時も好きだけど、ともくんとこうやって
喋りながら歩くのも大好きなんだ！

だってこの時間はともくんを独り占めできるもん！

雅「あ！裕！」

裕「おー！雅！今日は早いんやな！」

雅「裕こそ早いじゃん」

裕「俺いつもこの時間やで！
　あ、雅の兄ちゃんこんにちは！」

智「こんにちは、元気なのもええけど怪我せんでよ。
　じゃあ2人とも頑張ってな！」

雅「うん！裕、やろ！」

俺のバスケの友達っていうより親友？の裕。
学校違うからあんまり会わないけど、バスケの時間は
いつも一緒にいる。

裕「雅もこの時間帯に来てや。
　俺1人やから退屈やねん、できることも少ないし」

雅「じゃあそうする！」

時間になるまで2人でフリースロー。
こんなに早く来て頑張ってんだから上手くなりたい。

バスケ終了後

コ「今日はここまで！お疲れ様でした。
　次はグループを作ってミニ試合をする予定です。

　しっかり水分補給して体を休めるように！
　じゃあ中間！号令！」

雅「はい！ありがとうございました！」

「「「ありがとうございました！！！」」」

裕「ミニ試合同じチームになれたらええな」

雅「そうだね。俺たち相性バッチリだもん！」

前やった時は違うチームだったから一緒にやりたいな。

裕「あ、俺車来とるわ。じゃあまた木曜日！」

雅「うん！バイバイ！」

今日のお迎え誰だろ？のんちゃんか大毅がいいなぁ。
いつものお迎えが来る場所に行ったら、

崇「早よしろや。俺の時間なくなるやんけ」

はぁ…何でこの人…。

雅「嫌なら来なくていいし」

嫌々で来られても嬉しくないもん。

崇「行かんかったら俺が怒られんねん」

本当に自分勝手…。

崇「見とったけどほんま下手っぴよな」

雅「今練習してるんだから下手でもいい」

崇「あれじゃ一生上手くならへんわ笑」

雅「そんなに言わなくてもいいじゃん！」

何だよ、俺頑張ってるのに！