ある兄弟の物語 4 (ページ37)

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流星side

雅「流星…そこにある水取ってくれる？」

流「これ？はい」

雅「ありがと…俺しばらく寝とく」

流「おん…にーにしんどい？」

雅「ん、ちょっと」

りゅう、もうちょっとにーにとお話したかったのに。
でもしんどいんやからりゅうが我慢するしかないねん。

…たかと一緒にゲームしよ。

流「たか〜？」

崇「おぉ流星、ちょうどよかった。
　お昼何食べたい？」

流「チャーハン！」

崇「あいよ〜、俺買い物行くからお留守番頼むわ」

流「お出かけするならりゅうも行きたい」

あ、でもりゅうも行ったらにーに1人や…。

崇「アイツ風邪引いとるから1人にできんやろ？
　すぐ帰ってくるから」

流「…分か…った。
　帰ったら一緒にゲームしよ？」

崇「おん、約束な。
　じゃっ、行ってきます」

リビングに誰もおらへんって寂しいなぁ。
普段じゅーたもともくんおるから1人になるなんてこと、
滅多にないねん。

流「ゲーム…ゲーム…あ、これ面白そう」

のんちゃんのカセットの中にあった車レースのゲーム。
ほんまは勝手に取ったらアカンけどええやろ。

流「よっしゃ！！1位や！！」

これ操作難しいけどむっちゃ面白い！！
後でにーにとやろ！！

流「次はどこのコースにしよっかな」

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

も〜誰？せっかくええところなんに。
もしかして、たかかな！？

確かピンポンなった時、"はーい"って言いながら玄関に
行っとった気がする！

流「はーい！たか、おかe…あ、だ…れ？」

女「こんにちは、僕1人？」

見たことないおばさん、たかの知り合いなんかな？

流「おん…おばさん、たかの知り合い？」

女「そうなの、たかくんのお友達」

やったら大丈夫や！！
にーには知らへん人とはお話したらアカン言うてたけど
たかの友達やもん！！

怪しい人やない！

女「僕、お名前は？」

流「りゅーせ、中間りゅーせ」

女「ﾎﾞｿｯ)…流星…か。
　流星くん、おばさんちょっと道に迷っちゃってね。
　行きたい所があるんだけど、道案内してくれる？」

流「ええよ！りゅうに任せて！
　あ、にーにどうしよ…」

女「にーに？もしかして雅紀くん？」

何で名前…そっか、たかの友達なんやった。

流「そうやねん、今風邪引いて寝てる」

女「じゃあおばさんからたかくんに連絡しとくわ。
　さ、行きましょ」

流「う〜ん…分かった！」
　
たかの友達やから信用できるよな！