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望side
望「はい、あ〜ん」
雅「あ…ん、味薄…」
照「え、ちゃんと味付けしたで？」
雅「美味しくない…」
そんなに不味いんか。どれどれ、俺も1口。
望「これはアカン、不味い！」
子供にこれは酷やわ。
ほんまに無味。
照「わっ、不味！ごめんごめん」
流「あっくん、貸して！
にーに、どうぞ！」
流星、今の話聞いとった？
雅「もういらない！」
ほら〜、この流れで食べるわけないやん。
でも1口しか食べてへんからお腹は空くやろうな。
望「雅紀、他に何か食べる？お腹空かへん？」
雅「りんご…」
望「えぇ…りんごあったかな」
雅「…やっぱりいい」
あぁ不貞腐れてもうた。
崇「ただいまぁ」
あ、たかくん。
崇「はい、りんご」
望「え！？何で分かったん！？」
崇「別に…安かったから買っただけやし。
必要な時にあったら困らへんやろ」
もしかして……やっぱり。
袋の中にアクエリアスとか冷えピタとか薬とか。
絶対雅紀のためやんか！
もうええ加減に素直になればええのに。
雅「ん、りんご…食べたい」
智「ほんなら切ったるから待っとってな。
崇裕もご飯食べれるで」
崇「おん、腹減った」
さて、俺も残りのご飯食べよっと。
望「流星、まだご飯食べてないやろ。
のんちゃんと一緒に食べようや」
流「りゅうはにーにとおるからご馳走様する」
望「アカンで、せっかく照史が作ってくれたんに。
りんご、食べれんで」
流「…ええよ、りんごはにーにのやし」
くそ！引っかかってくれへんかった！
智「のんちゃん、流星そう言い出したら動かへんから
後で食べさせよ」
望「ともくんが言うならええけど」
冷めたら美味しくないやん。
雅紀のこともええけど、先に自分のことして欲しいわ。
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作者名：KK | 作成日時：2022年8月21日 21時
