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大毅side
雅紀が熱出したから早めに帰って来てと言われた俺。
病院行ったなら俺はすることないんちゃうって思うけど、
早よ帰れるからラッキーや。
女「あの〜…すいません」
重「…？はい」
………誰や、この女の人。
もう家、目の前なんに。
女「ここの家の者ですか？」
重「そうですが…何か…？」
女「ここの息子さん？がこれ落とされて行ったので」
渡されたのは緑のハンカチ。
これ見たことあるな…雅紀のか…？
でも違ったらアカンから受け取れへん。
重「多分息子やなくて弟っすね。
てか、何で家に小さい子がいること知ってるん？」
まさか、照史が言うてたあの女の人？
…やったら俺余計なこと言うてもうたかも。
女「あ、いや…ここに入って行くのが見えたので。
決してストーカーとかじゃないです」
重「ちょっと待っててください。
そのハンカチ、俺じゃ分からないので」
とも呼んで確認してもらうか。
重「お〜い、とも〜！」
淳「おかえり、ともは雅紀くんと寝とる」
え〜…困るわ。
……淳太はあのハンカチ分かるんかな？
家で家事やっとること多いし。
あーもう！！一か八かや！
重「淳太、表に女の人がおるから対応して！」
淳「え？女の人？」
よかった、行ってくれた。
望「どしたん？」
重「女性に話しかけられて息子いますか？って」
望「あ、俺も前女の人に似たようなこと聞かれた」
重「え、マジ？じゃあ同じ人なんかな？」
望「それは分からんけど…怖いなぁ」
ストーカーやないとか言うてたけど怪しいわ。
淳「このハンカチ、雅紀くんのや。
落としたの見て届けてくれたみたい」
やったら落とした時にすぐ渡せばよかったんに。
違ったらアカンから俺に確認したんかな？
重「どうやった？あの人」
淳「すごい丁寧で優しい人やったよ
怪しいとこなんかなかったし。
大毅がちょっと疑い過ぎなんやない？」
重「そうなんかな…」
望「照史が怪しい人がおるなんて言うてたから
疑い深くなるんかな？なぁ、流星」
流「ん〜？」
絶対怪しいって、あの人。
何でかって言われても答えられへんけど…。
とにかく俺が疑い過ぎとかの問題ちゃうと思う。
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作者名：KK | 作成日時：2022年8月21日 21時
