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雅紀side
雅「……ともくん、下ろして」
智「え？あぁはい…ってどこ行くん」
雅「あの人のところ」
照「雅紀やめとき、また泣かされるで」
雅「いい」
あの人、今1人ぼっち。
僕はあの人嫌いだけど、1人ぼっちの悲しさとか寂しさを
知ってるからほっとけない。
それにあんな騒ぎになったのは元はと言えば僕が
ちゃんとお礼を言わなかったことにあるんだから。
雅「…入るよ」
重「あぁ？んやねん、勝手に入ってくんなや」
雅「僕ね、あんたのこと嫌い」
重「何やねん今更、そんなこと知っとるわ。
俺やってお前のこと嫌いや。
お前のせいでこんな状態になってんねん」
雅「でも1人はもっと嫌い」
重「………」
雅「僕、ここに来るまでずっと1人ぼっちだったから、
1人が寂しいって思ったことなかったんだ。
1人でいることが当たり前だって思ってたから」
重「…流星がおるんやんか」
雅「流星は施設の人に取られてたから…。
でもね、ともくんたちに会って僕を好きだって
言ってくれて初めて1人が怖いって思ったの。
学校で友達もできてさ…。
人といるのってこんなに楽しいんだ！って」
重「結局何が言いたいん？」
雅「僕、あんたのこと嫌いだけど1人でいるあんたを見る
のはもっと嫌。
昔の僕を見てるみたいで…。
今、1人ぼっちじゃん」
重「せやなぁ…1人ぼっちやな。
誰も味方がおらへん、お前のせいで」
雅「だから僕が一緒にいてあげるだけ。
そしたら1人ぼっちじゃないでしょ？」
重「何でそんな上からやねん」
雅「あんたに言われたくないし」
ベッドに寄っかかって座ってるから顔とか見えないけど、
何となく声がいつもより優しい気がする。
重「お前変わったな」
雅「変われって言ったのそっちじゃん」
重「俺は何も変わってへん。成長してないねん。
お前に対する態度も想いも…。
あ、でも思いは少し変わったかな」
雅「何？」
重「ワガママで意地っ張りでめんどくさいけど、
今、優しいやつやってほんの少し思った」
僕は…優しくなんかない。
だってあんたが1人になったのは僕のせいなんだから。
雅「…ねぇ、もう一度ちゃんと言わせて」
重「何を」
雅「看病してくれてありがとう…大毅」
重「……照れるな。
どういたしまして、雅紀。俺もごめんな」
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KK(プロフ) - おーさん» コメントありがとうございます！！そう言っていただけて凄く嬉しいし、これからも頑張れます！今後ともよろしくお願いします！ (2022年8月17日 21時) (
レス) id: 0ba4385f4b (このIDを非表示/違反報告)
おー - お話大好きです！1話ずつの更新でも読んでたら泣けてきて笑ほんとに続きが楽しみです。これからも主様のペースで頑張ってください！ (2022年8月17日 21時) (レス) id: 5ed6eeac8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：KK | 作成日時：2022年6月20日 22時
