第38話 ページ40
一気に緊張感が高まり、ピリピリしたムードが辺りに漂う。
な、なんだこの押しつぶされそうな圧は、、
『まぁ、立ったままだとなんだから、座りなよ。北沢くん。』
黒木君が、この場に似合わない満面の笑みを浮かべながらソファへと花君を促す。
でも、空いてるとこって、、、
『………ﾁｯ』
だぁめぇだぁー、よりによって翼の隣だよ！
しかも翼の機嫌が地の底よりも低いです。怖いです。美形が怒るとものすごい怖いです。
にもかかわらず、花君は全く気にした様子もなくすんなりと翼の横に収まった。
私も、なるべくみんなの注目を浴びないように空いている席座ろ〜っと。
『おい、いつまでそこ座ってんだバカ武。立花に変われよ。』
『はぁ？！お前は一言多いんだよ上杉！大体俺だってすぐに変わろうと思ってたし、お前に言われなくてもな！』
お、落ち着いてください2人とも、
『まぁまぁ、2人とも座りなよ。今日は僕達だけじゃないんだから、喧嘩はやめよう。』
立ち上がってすぐさま喧嘩に持ち込みそうだった2人を、小塚君が穏やかに宥める。
『さっ、アーヤはここに座って。』
は、はい！
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『それじゃあ、早速今日の議題を発表する。今日は、そのに座っている得体の知れない男をこの俺がリーダーであるこの探偵チームに入れるか入れないかを決めようと思う。まず、そこの得体の知れない男。お前のことを俺たちに、得体の知れない男からちょっと知っている男になるように自己紹介をしろ。』
なんかまどろっこしいなぁ、若武の言い方、
若武に得体の知れない男と言われた花君は、表情筋をピクリとも動かさずに自己紹介を始めた。
『北沢花、4月30日生まれで同級生。お前らが行ってる塾の裏に住んでる。で、えーと、好きな食べ物は寿司、あとチャーハン。以上。』
花君、好きな食べ物は誰も聞いてないと思うよ、
花君の突然の好きな食べ物発言に、黒木君と小塚君はくすりと笑っている。
『そ、そうか。では次に、なぜこの探偵チームに入団したいのかを言え。』
『えー……彩にノートを見せてもらって、その時におもしろそーだなーっと『アーヤ、こいつにノート見せたの？』』
鋭い声にノートを書いている手を止めて顔を上げると、翼が私のことをありえない物を見る目で見ていた。
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ナナ - とても面白かったです!!早く続きが読みたいです！！ (2月9日 8時) (
レス) @page44 id: abf6832c1a (このIDを非表示/違反報告)
悪役ですが何か？(プロフ) - 花君と翼の絡み、すっごい良かったです！！あなたは、神か！？ (2023年4月8日 6時) (レス) @page44 id: 80363cd358 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - はじめまして！いつも読ませていただいています。すごく素敵な作品でした。更新お待ちしています。 (2021年4月2日 15時) (レス) id: 7efce59d5b (このIDを非表示/違反報告)
ねね - 花君が誰か分かったとき、あの時のカラス！！といっていて面白かったですwwそれと花君が言っていた「あのムカつくマスク野郎もいたけど、」のとこも面白かったし、第39話の若武？かな？が「うえっほん、それで、続きを話してくれ」のうえっほん！が一番面白かったですww (2021年4月1日 21時) (レス) id: 1efb73ea53 (このIDを非表示/違反報告)
ニコニコ(プロフ) - 未胡成@定期的に病むさん» ある意味危ない展開になってしまった、、。翼を動揺ってなるとこれしか思いつかなかった、笑 (2020年4月28日 9時) (レス) id: 1c8e88b554 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニコニコ | 作成日時：2018年8月17日 0時
