第26話 ページ27
翼が、ここまであからさまに嫌悪感をまるだしにすることなど今までなかったので、ただ事じゃないとみんなが気づく。
『え、どういうこと？』
『翼が反対かぁ、説明よろしく。』
『俺たちにもわかるようにな。』
『北沢花って、あの転校生のこと？』
『僕達さっぱり分からないもんね。』
そして私は、みんなの前でここに至るまでの経緯を話すのであった。
『そいつ、危ねーな。』
なんで？！
翼とおなじと同じ意見を持った上杉くんが、鋭い目線で言い放つ。
ここまで嫌だとはっきり言ったのは上杉くんだけだったのだが、他のメンバーもあまりいい顔をしていない。
あぁ、やっぱり私の思った通りになってしまった、。
ここに花君がいたら絶対みんな賛成すると思うんだけど、流石にこの場にいない人のことを言われてもしっくりこないのが当たり前だ。
『アーヤ、多分そいつに利用されてるぞ。その北沢ってやつはなんかほかの目的があるんだよ。』
私のすぐ前に座っていた若武が、諭すように静かに言った。
若武の綺麗な目と私の目があい、思わずぐっと言葉が出なくなってしまう。
多分若武は、感情だけで動いてなくて、ちゃんと先のことを見すえて発言してるんだ。
私がメンバーに入れたいと言い出した人物がどういう人であれ、その人を入れるということは今までの全てが崩れてしまうかもしれない。
そういうことまで考えて、これはダメだと判断したのだ。
しっかり私を見つめる瞳の奥底に、そんな熱意が見えた。
でも、、。
「反対されるのは当たり前だと思う。翼が花君の事をよく思ってないのも知ってる。でも、今ダメって判断するのは早い気がするの。今度、花君にあって欲しい。そこでみんなにもう一度、意見を聞きたい。」
そして、お願いしますっと頭を下げた。
『……アーヤにここまでやらせるなんて、めちゃくちゃ妬けるんだけど。1回そいつの顔を拝んどかなきゃ気が済まないね。』
少しした沈黙の中で、空気を裂くように響いた黒木君の声。
バッと顔を上げると、いたずらっ子のようにはにかむ黒木君と目が合った。
『僕も会ってみたいな。そこでどんな人なのか見極めて、その上で決めても遅くないと思う。』
そう言ってくれたのは小塚君。
真剣な面持ちで、私に深く頷いてた。
『俺も賛成。俺自身途中でKZに入ったから、北沢のことも応援したくなる。』
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ちょっとここで切ります！
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ナナ - とても面白かったです!!早く続きが読みたいです！！ (2月9日 8時) (
レス) @page44 id: abf6832c1a (このIDを非表示/違反報告)
悪役ですが何か？(プロフ) - 花君と翼の絡み、すっごい良かったです！！あなたは、神か！？ (2023年4月8日 6時) (レス) @page44 id: 80363cd358 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - はじめまして！いつも読ませていただいています。すごく素敵な作品でした。更新お待ちしています。 (2021年4月2日 15時) (レス) id: 7efce59d5b (このIDを非表示/違反報告)
ねね - 花君が誰か分かったとき、あの時のカラス！！といっていて面白かったですwwそれと花君が言っていた「あのムカつくマスク野郎もいたけど、」のとこも面白かったし、第39話の若武？かな？が「うえっほん、それで、続きを話してくれ」のうえっほん！が一番面白かったですww (2021年4月1日 21時) (レス) id: 1efb73ea53 (このIDを非表示/違反報告)
ニコニコ(プロフ) - 未胡成@定期的に病むさん» ある意味危ない展開になってしまった、、。翼を動揺ってなるとこれしか思いつかなかった、笑 (2020年4月28日 9時) (レス) id: 1c8e88b554 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニコニコ | 作成日時：2018年8月17日 0時
