最後の雨

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ゆた「ちょっとさ、話あるんだけど」



ある日の撮影終わり、帰ろうとするメンバーを引き留めた。

Aと離れてからの数カ月、
忙しさであっという間に時間は流れたけれど
その間も頭の中は彼女のことでいっぱいだった。


いつも傍にあった笑顔
俺の名前を呼ぶ声
優しく見つめ返す瞳
繋いだ手のぬくもり

なによりも大事だった。
記憶になんてまだできない。


いつか夢を叶えて、もしも君の所へ
戻ることができても遅すぎるかもしれない。

遅いよと、今更だと強い言葉で俺を詰ってくれていい。

それでも迎えに行きたい。



ゆた「年内200万人達成したら、


　 Aのこと迎えに行こうと思う。」



一気に静かになる部屋。

そりゃそうだよな、こんなときにって思うよな、と
メンバーに詰められる覚悟を決めたとき、



ひゅ「なんだよ、そんな畏まって言うからなんだと思ったわ！！」


ゆま「また怒られるかと思いました、」


ゆた「は？え？そんな感じ？」



普通に会話を始めるメンバー。
あまりにもすんなりと受け入れられて逆に俺が驚いてしまう。



やま「いや、ゆうたならいつかそうすると思ってたから。」


あむ「Aちゃんも待ってるんじゃない？」


ゆま「遅いって怒ってるかもしれませんねぇ、」


ひゅ「Aのためにも早く200万人いこうぜ！！」



ああ、本当に俺の仲間は最強で最高だ。
俺のことをいつも信じてそっと背中を押してくれる。



ゆた「有難う…」

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