課長がお呼びです。

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なんで俺、こんなこと。


けど、自分の心の奥底にある本音な気がして。

余計にイライラしてくる。


A、赤なって。

黙り込んでもうた。


そこでまた、
会話が途切れる。



こいつ、いっつもお喋りなくせに。

オフィスでは、
ペラペラペラペラ、うるさいイメージ。

やたら鼻に付く甘い喋り方で愛嬌振りまいてるやん。

絶対に女友達には嫌われるタイプやろ。


喋らん思ってたら。

カウンター席で、
いつの間にかうとうと寝てるねん。

ぐらあって、俺にもたれかかってきた。

めっちゃ甘いええ匂いがする。

これも芝居？

大倉の隣の部屋に、
はよお持ち帰りして下さいってか。


了解。

俺がその前に頂くけどな。






バーテンの章ちゃんにお金払って。

タクシーでマンションに戻って来た。


大倉はまだみたいや。


「重・・・」


ベッドに投げ出して、
顔見てみたら。

本気の本気で寝てるねん。


なんや、こいつ。


モヒート一杯で酔うたんか？

酒、弱いんなら飲むなや。


シャワー浴びて。

部屋に戻ってもまだ寝てて。


すんごい図太いな。

見知らぬ、ではないか、

上司の部屋で、
こんな無防備に眠れるって。


敵やったら、襲われるとこや。


敵。


俺はこいつの敵の筈やのに。


「夢かもしれん」


寝言？

今、寝言言うたよな？

夢かもって。


「寝てんねんから、夢やろ」


思わず、突っ込んでた。


悔しいけど、めっちゃ可愛い顔してる。

真っ白な肌もすべすべ。


触ったら、どんな感触がするやろ。


俺は何を考えてんねん。

いや。

別にここで襲われても文句は言われへんよな？

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