課長がお呼びです。

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錦戸課長Side


思った通りに簡単にノッてきた。

いうか。

俺が誘惑してるみたいになってってる。


ま、始まりなんかどうでもええわ。


じっと見てただけで、
簡単にキスねだってきて。

こいつ。

ほんまに手慣れたもんやな。


相変わらず、ぶりっ子で、
大倉にも色目使ってた。

大倉が、
すぐにラインで、


大倉めっちゃ可愛い子やん。
亮ちゃんに気があるんちゃう?


言うてきたぐらいや。


気ぃあるんやなくて、
俺を弄ぶ気でおるらしいし。

本命は、

同世代の若いイケメンか？


それとも、大倉みたいな、
御曹司か？


大倉にやたら、
愛想振りまいてたもんな。

仕事は腰掛けでセレブ妻狙いやな。




いつも行ってるラーメン屋やなくて。

この前、大倉が教えてくれた女口説き用のバーに連れて来たら。


「すごいお店ですね。
こんなとこ、初めて来ました」


めっちゃきょろきょろしてる。


セオリー通りのセリフや。


100回目でも初めてやって、嘘をつく。

男を落とす時の常套手段。


分かりきってる手を使う女は見飽きてる。


「食事も出来るから。
なんか食う？
俺、オムライス食べるわ」


AAは、
食べへん、言うやろなって。

予想通り。

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