課長がお呼びです。

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「若い子に免疫なさそうだもんね。
若くて可愛いコにはやけに素っ気ないでしょ。
意識してる証拠じゃない？」



そうだったのか。

全然、気付かなかった。


可愛いコには素っ気ない。


私はそこに含まれてるかな？



うーん。


多分、含まれてない気が。



でも、冷たくはされてる。

それはただ、そういう人なのかと思ってた。








だけど、ゲームなら。


軽くチョコをあげられるもしれない。


バレンタインなんて嫌な思い出しかない。



高校時代、いい雰囲気になった好きな男子に渡したら、

その子が友達と内緒で付き合ってたり。



大学時代にちょっと付き合ってた人には、
バレンタインに二股されてるのが発覚して、
別れる羽目になったり。



莉菜の前では、男慣れしたふりしてるけど。


本当の私は、
ぜんっぜん。



だいたい、男の人の一番になれた試しがない。

だから、あんまり男なんて信用してない。


私は一番になるような、
魅力がないんだなって。



まして。

錦戸課長みたいな、


かっこよくて、仕事が出来て、
いかにももてそうな人に、
相手にされるわけない。


いや、莉菜の話では、

堅物過ぎて、
おまけに無愛想で全くもてないらしいけど。

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