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測った数値をメモしていると
「なんだ、全然普通じゃん」
と何となくがっかりしたようなトーンで、いきなり話しかけられた。
え？と怪訝な顔をしてしまう。
「いつもの落ち着いたAちゃんとは違う、俺にドキドキするAちゃんが見られると思ったのに」などと言う。
何をまたこの人はイケイケなことを言っているんだという私の思いが顔に出ていたのか
「中島からそう聞いたんだって。」
と言い訳をするように、言った。
中島さん、なんてことを言ってくれているのだ！
彼はどこまで、そして何を話したのだろう。
メンバー間でこういった話はよくするのだろうか。
「あの！中島さん他に…他に何か言ってました…？」
恐る恐る尋ねてみる。
私がよほど心配そうな顔をしていたからなのか、
「大丈夫？中島となんかあった？」
さっきのトーンからは想像がつかないほど優しく言ってくる。
こちらに近づいて肩に手を置き、私の顔を覗き込んできた。
「いえ、何も言ってないならいいんです。
大丈夫です」と言うも
「ちょっと座ろっか」
とソファに誘導され、向かい合って腰掛けた。
いつもは強引なのに、こういう時は隣に座って来ず距離を保ってくれることに、彼の紳士的な優しさを垣間見る。
話すってなにを？また誘われたことを？
そもそも第三者に話してもいいのだろうか。
でももう誰かに打ち明けてしまいたいのも事実だった。
もし相手が中島健人でなかったならば、
気になる人からお茶に誘われた、などと明るく楽しく友人に相談していたかもしれない。
なんせ相手が特殊すぎるのだ。
芸能人だなんて。
そう考えると菊池風磨は相談するに適任だと思える。
同業でありそしてグループメンバー。
リークの心配もないだろう。
グルグルと考えていると
「話してみ？俺でよければ話聞くし。」
菊池さんは最初の印象こそ強引だったものの、会って会話をしてみると、話し方や雰囲気はテレビの時とは少し違っていた。
とても落ち着いていて、大人の余裕のような身も心も預けてしまいたくなるような妙な安心感があった。
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にこ(プロフ) - risaさん» コメントありがとうございます。更新のペースはゆっくりになるかと思いますが頑張ります！引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです♡ (2021年9月24日 14時) (
レス) id: c73915c859 (このIDを非表示/違反報告)
risa(プロフ) - ドキドキしながら読ませていただきました♡ これからの展開が楽しみです！更新楽しみにしています！ (2021年9月23日 18時) (レス) id: fe924e0240 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にこ
| 作成日時：2021年9月18日 9時
